2008年09月30日

016【JFL】「国体成年男子3日目結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第3日目/9月30日/中津総合運動場サッカー場)

 台風15号が接近し雨が降る中、「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技、成年男子3日目は9月30日、大分県中津市で準決勝が行われた。


準決勝の試合結果は下記の通り。

【Match.13/岡山県選抜 vs. 岐阜県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岡山県選抜 2-1 岐阜県選抜
【Match.14/京都府選抜 vs. 静岡県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 京都府選抜 2-1 静岡県選抜

 この結果、岡山県選抜、京都府選抜の両チームが決勝へと進出した。
 初優勝に王手をかけた岡山県選抜は三菱水島FCを主力とし、2年ぶりの優勝を目指す京都府選抜は佐川印刷SCの単独チームによる出場。決勝戦はJFLに所属するチームが主力となる両チームによって、10月1日大分県中津市の中津総合公園サッカー場にて行われる。
 また、同会場では岐阜県選抜と静岡県選抜による3位決定戦も行われる。

 なお、決勝戦・3位決定戦では延長・PK戦は行われず、引き分けの場合は両チーム優勝もしくは3位となる。


【第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子) 決勝戦】
 日程:10月1日(水) 
 会場:中津総合公園サッカー場
 3位決定戦 11:30K/O
  岐阜県選抜 vs. 静岡県選抜
 決勝戦    13:30K/O
  岡山県選抜 vs. 京都府選抜

(文・北沢耕一)
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2008年09月29日

015【JFL】「国体成年男子2日目結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第2日目/9月29日/中津総合運動場サッカー場)

 「チャレンジ!おおいた国体」サッカー競技、成年男子2日目は9月29日、大分県中津市で2回戦の全4試合が行われた。


2回戦の試合結果は下記の通り。

【Match.9/岐阜県選抜 vs. 秋田県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岐阜県選抜 1-0 秋田県選抜
【Match.10/静岡県選抜 vs. 宮崎県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 静岡県選抜 3-0 宮崎県選抜
【Match.11/大分県選抜 vs. 岡山県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 大分県選抜 0-1 岡山県選抜
【Match.12/京都府選抜 vs. 神奈川県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 京都府選抜 3-1 神奈川県選抜

 この結果、岐阜県選抜、静岡県選抜、岡山県選抜、京都府選抜が準決勝へと進出した。
35分ハーフで行われるサッカー競技、成年男子はTDK SCを主力とした秋田県選抜、開催地の大分県選抜が2回戦で姿を消した。

 準決勝は9月30日、大分県中津市中津総合運動場サッカー場にて11:30より岡山県選抜 vs, 岐阜県選抜戦が、13:30より京都府選抜 vs. 静岡県選抜戦の2試合が行われ、決勝への進出チームを争う。

(文・北沢耕一)
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2008年09月28日

014【JFL】「国体成年男子1日目結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第1日目/9月28日/中津総合運動場サッカー場ほか)

 本日、9月28日より始まった「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技、成年男子には各地域のブロック大会を勝ち抜いた16チームが出場し、大分県中津市にて1回戦が行われた。
 各都道府県選抜チームにはJFLチームを主力としたチームが複数存在する。JFLが選抜チームの主力として出場するのは4府県選抜。

・ 千葉県選抜 ジェフリザーブス
・ 岡山県選抜 三菱水島FC
・ 秋田県選抜 TDK SC
・ 京都府選抜 佐川印刷SC


JFL所属の選手も出場した1回戦の試合結果は下記の通り。

【Match.1/千葉県選抜 vs. 大分県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 千葉県選抜 0-4 大分県選抜
【Match.2/北海道選抜 vs. 岡山県選抜/三光総合運動公園多目的広場】
 北海道選抜 1-3 岡山県選抜
【Match.3/沖縄県選抜 vs. 岐阜県選抜/禅海ふれあい広場】
 沖縄県選抜 1-1(延長0−1) 岐阜県選抜
【Match.4/広島県選抜 vs. 秋田県選抜/三光総合運動公園多目的広場】
 広島県選抜 0-4 秋田県選抜
【Match.5/京都府選抜 vs. 鹿児島県選抜/禅海ふれあい広場】
 京都府選抜 1-0 鹿児島県選抜
【Match.6/徳島県選抜 vs. 神奈川県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 徳島県選抜 2-2(延長0−1) 神奈川県選抜
【Match.7/青森県選抜 vs. 静岡県選抜/三光総合運動公園多目的広場】
 青森県選抜 1-2 静岡県選抜
【Match.8/宮崎県選抜 vs. 新潟県選抜/禅海ふれあい広場】
 宮崎県選抜 2-2(延長0−0/PK8−7) 新潟県選抜


 この結果、大分県選抜、岡山県選抜、岐阜県選抜、秋田県選抜、京都府選抜、神奈川県選抜、静岡県選抜、宮崎県選抜の8チームが2回戦へと進出した。
 開催地の大分県選抜はジェフリザーブスを中心とした昨年優勝の千葉県選抜を降し、2回戦で三菱水島FCを主力とする岡山県選抜と対戦。
 また、佐川印刷SCが主力となって以来2006年、2007年と2回の優勝を誇る京都府選抜は神奈川県選抜と、TDK SCが主力の秋田県選抜は岐阜県選抜と対戦する。

 2回戦は9月29日、大分県中津市の中津総合運動場サッカー場にて行われる。

(文・北沢耕一)
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2008年09月26日

013【JFL】「JFL海外遠征結果」(第10回日本フットボールリーグ海外遠征)

 9月22日より行われた「JFL選抜タイ遠征」は9月25日に対戦予定を全て終了した。

 JFL選抜は9月23日にタイプレミアリーグ(実質1部)に所属し、今季よりタイ1部リーグ(実質2部)より昇格し中位に位置する「チュラーFC」と対戦し、4−0と勝利。
 続く9月25日にはタイ1部リーグ首位の「ムアンタンFC」と対戦し、1−1と引き分けた。

【JFL海外遠征 第1試合/9月23日/JFL選抜 vs. チュラーFC/チュラーロンコーンスポーツスタジアム】
【 結 果 】 JFL選抜 4-0 チュラーFC
【得点者】 前半04分 JFL選抜 林 俊介  (横河武蔵野FC)
       前半09分 JFL選抜 佐野 裕哉(ニューウェーブ北九州)
       後半86分 JFL選抜 高向 隼人(カターレ富山)
       後半89分 JFL選抜 オウンゴール

【JFL海外遠征 第2試合/9月25日/JFL選抜 vs. ムアンタンFC/ムアンタンスタジアム】
【 結 果 】 JFL選抜 1-1 ムアンタンFC
【得点者】 前半30分 JFL選抜 アラン   (MIOびわこ草津)
       前半42分 ムアンタンFC

※得点者はJFL選抜のみ


 親善試合的意味合いも強く、2試合で多くの選手を起用したJFL選抜。練習時間も短く、連携に不安もある中でもタイ王国のトップカテゴリーに位置するチーム相手に1勝1分と勝ち越し、JFLの実力を見せた。
 慣れない異国でのアウェイの試合を経験した選手達は多くのモノを各チームに持ち帰ることだろう。
 2試合を終えたJFL選抜は9月27日に帰国する。

 残り8節と佳境に入ったJFLはこの後、9月28日からの国体を挟み10月4日より再開される。

(文・北沢耕一)
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2008年09月25日

012【東京都1部】「Time To Go」(第42回東京都社会人サッカーリーグ1部第18節/9月23日/Racing Club de Tokyo vs. (株)日立ビルシステムサッカー部/駒沢オリンピック公園補助競技場)

 11月の8日・9日、15日・16日と2週間に渡って神奈川県で行われる第42回関東社会人サッカー大会も迫り、東京都1部が佳境に入っている9月23日(火・祝)、駒沢オリンピック公園補助球技場において3位以内を目指す(株)日立ビルシステムサッカー部と残留を目指すRacing Club de Tokyoが対戦した。

 この日はFIFAフェアプレーデーにあたり、試合前に両チーム選手と審判団が一緒に集合写真に納まるなどフェアプレーの精神を確認しあった。
 前節勝利を収め、残留圏内の暫定11位に入ったRacing Club de Tokyoメンバーは忙しい中でも前節同様ベストメンバーが揃い、強豪日立ビルシステムに挑む。一方の日立ビルシステムは暫定3位ながらも残り3試合を残しており、ライバル達よりも優位に立っている。残留争い中のチームにきっちり勝って、3位以内を引き寄せたいところ。
 試合は序盤から守りを固めるRacing Club de Tokyoに対し、日立ビルシステムが攻勢に出る。

 今季より東京都1部へ昇格したRacing Club de Tokyoはしっかりとした守備から前節ハットトリックを記録したFW の22番の個人技を活かした速攻を狙いたいところ。前半14分、狙い通りカウンターから22番が右サイドを抜け出すも、シュートは枠を捉えきれず。
 Racing Club de Tokyoはファーストチャンスを逃すと、次第に日立ビルシステムの人もボールも動くサッカーに翻弄され始める。相手の個人技を警戒して受身に回った守備をするRacing Club de Tokyoに対し、日立ビルシステムは前半30分に左サイドからのセンタリングをFWの14番が頭で合わせて先制。
 その後も日立ビルシステムが押し気味に試合を進め、前半39分に連続して獲得したコーナーキックからMF19番がゴールを奪い、0−2で前半終了。

 日立ビルシステムは後半開始から選手交代。セットプレー時に左足から再三精度の高いキックを見せていた9番を下げた日立ビルシステム。セットプレーという武器を自ら封じる。
 一方、残留に向けて負けられないRacing Club de Tokyoは上位チームを相手に消極的なプレーが目立った前半とは打って変わり、積極的に前へ出る守備を開始し、互角の展開へ。
 守備が安定したRacing Club de Tokyoは攻撃でも冴えを見せ始める。後半10分にペナルティーエリア内で22番がフリーでヘディングシュートを放つが、惜しくもボールはキーパー正面。直後の後半12分、今度は日立ビルシステムが反撃に出るも、シュートはポスト直撃。続く後半15分にはRacing Club de Tokyoがフリーキックから枠を捉えるも、日立ビルシステムのGK1番が好セーブ。

 緊迫した展開が続いた後半戦は選手もヒートアップし、ピッチ上の選手からは「今日はフェアプレーデーだぞ」という声も入る荒れ気味の展開へ。
 その後、お互いにゴールへ迫るも譲らず。0−2で日立ビルシステムが勝利を収めた。


 勝った日立ビルシステムは勝点を30まで伸ばし、暫定4位につける警視庁 サッカー部との勝点を9とし、残り2試合で勝点1を積み上げれば3位以内確定となる。

 一方のRacing Club de Tokyoはこの試合で今季のリーグ戦が終了。暫定11位と依然残留圏内だが、共に1試合を残す九曜FCと東京23サッカークラブのどちらかが勝点3を獲得した時点で東京都2部降格となる。
 東京都2部は13チームずつが3つのブロックに分かれ、各ブロックの首位のみに東京都1部への昇格を許される厳しいリーグ。Racing Club de Tokyoが残留出来るかは、今週末に行われる他チームの結果次第となった。


 この日はRacing Club de Tokyoの今季リーグ最終戦となる。そのためか、多くの家族・関係者が駒沢補助競技場を訪れていた。試合後、駒沢補助競技場のピッチでは応援に駆けつけた人々と選手が記念撮影を行っていた。
 この試合で現役を引退する選手もいるという。東京都1部は上を目指す戦いの場であると同時に、仕事をしながらより高いレベルでサッカーに挑戦する選手達にとっては自分自身との戦いの場でもある。

 選手、家族にとって一つの区切りとなる試合が終わった。
 家族と共に過ごす。引退した選手にはこれから、新しい週末が訪れる。

(文・北沢耕一)

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この日は「FIFAフェアプレーデー」
東京都1部も世界のフットボールファミリーの一員だ。(写真・北沢耕一)
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2008年09月23日

011【なでしこリーグ】「オープンマインド」(第20回日本女子サッカーリーグディビジョン1/9月21日/TEPCOマリーゼ vs. 美作湯郷Belle/Jヴィレッジスタジアム)

 「ベルボーイズ」というサポーター集団がいる。ベルボーイといってもホテルマンでは無い。英語で書くと“Belle Boy's”となる。なでしこリーグディビジョン1に所属する美作湯郷Belleのサポーター集団だ。
 彼らはチームをサポートすべく、どこまでも行く。新潟だろうが東京だろうが、お構い無しだ。9月21日に福島県Jヴィレッジで行われたTEPCOマリーゼとの一戦にも岡山から車で10時間掛けて乗り込んだメンバーもいた。

 ベルボーイスには岡山の本隊とは別に、関東にもメンバーがいる。「東京ベルボーイズ」と呼ばれる彼らはユニークな存在だ。岡山出身者だけでなく、関東生まれ関東育ちのメンバーも多い。彼らは、もちろんサッカー好きでそれぞれ好きな男子チームが異なる。FC東京、横浜FC、ザスパ草津、徳島ヴォルティス etc・・・Jリーグで対戦すれば敵同士となる彼らだが、なでしこリーグの試合では気持ちを一つに湯郷ベルをサポートする。

 湯郷ベルを応援するのは声出しサポーターだけでは無い。選手の家族や、以前埼玉県で行われた国体の際に選手を泊めたお宅のご夫妻も、熱烈な湯郷ベルのファンだ。岡山と東京のベルボーイズを始めとして、総勢20名を超える湯郷ベルのファンが、Jヴィレッジへと駆けつけた。


 前週、天皇杯1回戦を行ったJヴィレッジスタジアムで行われたなでしこリーグディビジョン1の試合。だが、会場周辺の雰囲気は天皇杯の時とは一変していた。
 駐車場の誘導に当たる警備員がいることはもとより、広野駅からは無料シャトルバスが頻発し、入場ゲートにはテントが並べられて多数のスタッフが手馴れた様子で準備を行い、試合開始2時間前にも関わらず多くのマリーゼサポーターが列を作っていた。このマリーゼサポーターの列には正直度肝を抜かれた。
 開門前の行列は、JFLでもあまりお見かけしない光景だ。おまけに、この試合は無料試合。マリーゼが地域でいかに大切にされているかを表すような光景だった。

 天皇杯との違いは会場周辺と共に、会場内にも及んでいた。
 スタジアム内には近隣の浪江町の名物焼きそばの屋台が出店されたのを始め、豚汁やマリーゼ風ハロハロを売る屋台が並び、グッズ売店ではビールも販売されていた。1つの自動販売機しか飲食物を購入出来る場所しかなかった先週とは、まったく違う華やかな雰囲気があった。


 開場後も多くの地元ファンが駆けつけた中で行われた試合は今季ディビジョン2から昇格してきた6位マリーゼと、序々に力をつけてディビジョン1に定着している湯郷ベルとの対戦となった。
 試合は前半、なでしこジャパンにも選出されているFWの丸山桂里奈を中心に攻撃を行うマリーゼが主導権を握る。なでしこジャパンの守護神、GK福元美穂を中心にゴールを守る湯郷ベルだが、丸山一人を恐れて他の選手へのマークが曖昧になり度々ピンチを招く。
 前半はマリーゼがペースを握ったまま、0-0で折り返す。

 後半も丸山を中心とした攻撃でマリーゼがペースを握る。しかし、決定機でシュートがバーに当たる不運もあり得点が出来ないマリーゼ。一方の湯郷ベルは後半15分にMF田畑沙由里に替えてFWの中川千尋を投入。150cmと小柄ながら鋭い飛び出しと相手DFの視界から消える動きが光る中川にマリーゼ守備陣は手こずり始める。
 中川へマークが集中した隙を突き、後半20分になでしこジャパンでも活躍するMF宮間あや がフリーで抜け出し、GKの動きを良く見て得点を奪う。北京五輪でも活躍した宮間の落ち着いたプレーで湯郷ベルが先制。
 その後、マリーゼの反撃を受けるも守りきった湯郷ベルが0-1とアウェーで勝利。

 この試合で全21節のうち14節と3分の1を消化したなでしこリーグ ディビジョン1。首位の勝点34の日テレ・ベレーゼを勝点30の浦和レッドダイヤモンズレディースとINAC レオネッサが追う。湯郷ベルは勝点26で4位と中位を形成し、マリーゼは勝点10で6位と残留圏内を確保している。


 なでしこジャパンが北京五輪で4位に入る活躍をして注目を高めているなでしこリーグだが、決して安泰という訳ではない。
 来年からはアメリカで女子リーグが再開されるが、日本の選手達も戦力としてピックアップされているという。競技レベル、資金力に勝るアメリカのリーグが、なでしこリーグ自体のライバルとなる可能性は大きい。
 また、昨今の不景気が今後リーグ全体に与える影響も無視出来ない。現に、昨季までリーグスポンサーになっていた企業の撤退があり、業績悪化による余波が噂される企業チームもある。
 バブル崩壊後に廃部やチームのリーグ撤退を数多く経験してきているなでしこリーグ。新たな正念場が、目前に迫っている。


 アウェーでの勝利に、岡山や関東から駆けつけたベルボーイズの面々にも笑顔が溢れる。その後、メンバーは次回の再会を約束し、翌日の仕事へ向けてそれぞれが家路を急いだ。
 岡山県在住者や岡山県出身者がサポーターとして地元の湯郷ベルを応援する気持ちは理解出来る。しかし、何故関東に生まれ、関東に育った人間が遠く岡山のチームを応援するのか。その疑問を解き明かす鍵は「オープンマインド」という言葉にある。

 ベルボーイズには、何かのキッカケでたまたま湯郷ベルの試合を観に来た人を受け入れるだけの度量がある。わだかまりも無く、自然に仲間に入れる。Jリーグで応援しているチームは問われない。ただ、目の前の湯郷ベルを応援するという気持ちでメンバーは繋がっている。
 その気持ちの良い割り切りが、別に応援するJチーム持つ多くの仲間を引き入れている。

 応援に流儀は必要だろう。だが、自分達の流儀にこだわって間口を狭くしているサポーター集団も多いように見受けられる。ベルボーイズのように、まずはチームを応援する気持ちを大切にして新しい仲間を受け入れる度量も、時には大事なのではないだろうか。
 もちろん、そのためには相手を尊重する気持ちがお互いに必要だが。

(文・北沢耕一)

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スタンドから声援を送る“Belle Boy's”(写真・北沢耕一)
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2008年09月22日

010【天皇杯】「大人のサッカーと若者のサッカー」(第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦/9月20日/流通経済大学 vs. ソニー仙台FC/笠松運動公園陸上競技場)

 今回の天皇杯1〜3回戦用パンフレッドにはHonda FCと明治大学、2つのチームの特集記事が掲載されている。Honda FCはアマチュアチームとして、明治大学は大学チームとして、共に前回の天皇杯で活躍したチームだ。
 アマチュアチームとしてベスト8でJ1王者鹿島アントラーズと延長戦まで戦ったHonda FCが他のアマチュアチームに与えた影響は大きい。ソニー仙台FC、佐川印刷SC、TDK SC etc・・・多くのアマチュアチームが「目標はHonda FC」と口にし、Honda FC越えを目指してクラブ体質からの改善を模索している。
 また、明治大学は近年、有望高卒選手が多く流入する大学サッカー界の先駆けとして、昨年の天皇杯ベスト16で清水エスパルスとPK戦へもつれ込む接戦をした。明治大学に劣らない実力を持つと自負する他の大学チームにとって、自身の実力を示すには明治大学の成績は越えなければならない課題だ。

 Honda FCと明治大学。前回天皇杯で注目を集めた両チームを越えることを目標とする2つのチームが、2回戦で対戦した。


 ソニー仙台FCは今季からクラブの指揮を執る実行委員の佐藤弘幸の下、3年後にアマチュア王者となることを目指して3ヵ年計画のチーム改革に着手した。大卒の有望新人選手を中心にベテランやJからの助っ人まで総勢10名の新入団選手を向かえメンバーを一新。監督には「ソニー仙台FCの魂」とも言えるチームのOB、田端秀規を迎えてHonda FC越えを目指す。
 一方の流通経済大学は大学サッカー界では新興勢力だが、中野雄二総監督を中心として急速にその力を伸ばしている。200名を超える部員が日々切磋琢磨し、1年生から4年生までJクラブが注目する有望選手は数多い。特に今年の選手層は厚く、流通経済大学史上最強の呼び声も高い。中野総監督の「本気でベスト8を目指す」という発言で注目を集めているが、その言葉も決して虚勢に聞こえないだけの潜在能力がある。

 共にJFLに所属する両チームがJ2セレッソ大阪との挑戦権を賭け、笠松運動公園陸上競技場で戦った。


 関東へ接近した台風13号の影響も心配された1戦だったが、台風一過の晴天の中でのキックオフとなった。この日の笠松陸上は芝の状態が悪く、ところどころ芝が剥げているデコボコのピッチコンディション。加えて前夜の雨で芝が浮き、軸足の踏ん張りが利きづらい中での試合となった。

 試合は序盤、負傷者が続出し選手起用に苦しむ流通経済大学が攻勢に出る。前半14分にフリーキックからFW武藤雄樹がヘディングで合わせてゴールを割るも、オフサイドの判定。
 微妙な判定に救われたソニー仙台FCは直後から反撃を開始。高く設定されたDFラインからのロングパスを多用し、前線の経験豊富な高野和隆、本多進司の2トップでゴールを目指す。すると前半15分、ソニー仙台FCが立て続けに決定機を作ると前半18分、左サイドを抜け出した本多のクロスを走りこんだ高野がゴール。シンプルな攻撃から鋭く先制点を奪う。
 先制された流通経済大学は荒れたピッチコンディションに戸惑い、いつものパスサッカーが陰を潜める。だが前半30分頃からソニー仙台FCのDFラインが下がり始めると中盤でボールを持てるようになり、ボランチのMF千明聖典からの配球でペースを掴み始める。しかし、ここで流通経済大学にアクシデント発生。MF宇賀神潤が頭部を負傷しタッチライン外で治療を受けるとその間、いいリズムの中で1人少なくなった流通経済大学が攻撃の手を緩める。
 これでソニー仙台FCは息を吹き返し、0−1で前半終了。

 ハーフタイム後、ピッチへ姿を現した流通経済大学イレブンに対してスタンドで応援に回るチームメイトから激が飛ぶ。激の中心にいたのは天皇杯でメンバー入りを果せなかった4年生。試合に出られない選手の気持ちが、トップチームとして天皇杯へ出場する選手の背中を押す。
 それまでの4−4−2を3−5−2として、中盤を厚くした流通経済大学が後半開始から攻勢をかける。だが、前目にかかってきた相手の裏を突くように後半1分にソニー仙台FC本多がカウンターから追加点を上げる。
 早々に出足を挫かれた流通経済大学はその後積極性を失い、後半16分に宇賀神が個人技で1点返すも主導権を握れず。さらに選手は審判の判定にナーバスになっていき、チームのいきは上がらない。

 劣勢に立たされた流通経済大学に渇を入れたのは1年生のGK増田卓也。後半35分過ぎにソニー仙台FCのFW大久保剛志と接触し、あごを切る負傷を負う。ドクターが呼ばれる事態となったが、増田はその後試合に復帰。1年生の頑張りに、スタンドの声援が大きくなる。
 残り10分を切り、1点のリードを守って逃げ切りを図るソニー仙台FCに対して流通経済大学が反撃を開始。6分間のロスタイムが掲示された直後、FW船山貴之が同点弾を叩き込み土壇場で試合を振り出しへ戻して90分間を終了。15分ハーフの延長戦へと突入する。


 延長前半が始まると、それまでの守備重視から一変してしっかりした守備から得点を狙うソニー仙台FC。1点を守りに入った中でのロスタイムの失点に崩れるチームも多い中、ソニー仙台FCはきっちりと気持ちを切り替えて延長戦へと臨んだ。
 気持ちの切り替えを上手く行ったソニー仙台FCは延長前半13分、フリーキックで相手の意表を突くショートパス。そこからのクロスをMF麻生耕平が決め、2−3と再びリードを奪う。
 その後、時間を使い切ったソニー仙台FCが流通経済大学に攻撃を寄せ付けず、2−3で勝利。Honda FC越えを目指し、まずはJ2チームとの挑戦権を得た。


 試合は荒れたピッチコンディションを見極め、しっかりとした守備からのシンプルな攻撃を徹底したソニー仙台FCが、時間の使い方も含めたチーム一丸の意思統一で勝利。逆に流通経済大学はパフォーマンスが一定せず、ピッチコンディションが悪い中でDFラインからパスを繋いでいくサッカーに固執して勝利を遠のかせた。

 勢いに乗らせると怖い大学生を相手に、状況に合わせて大人のサッカーをしたソニー仙台FC。U-17代表経験を持つ大卒新人に目が行きがちだが、2トップの高野、本多やボランチの千葉雅人、センターバックの谷池洋平などのベテランが要所を締めてゲームをコントロール。
 3ヵ年計画初年度の今季は「チームの基礎固めのシーズン」だが、選手・ファンからの人望も厚い田端監督の下、今後の躍進に期待が持てる。

 一方の流通経済大学は若さが裏目に出た。怪我人が多く苦しいチーム事情だが、今週水曜日には関東大学リーグ1部を戦う。天皇杯2回戦で敗退し、その後の関東大学リーグでも失速した昨季の二の舞は避けたいだけに、気持ちの切り替えが急務となる。
 天皇杯ベスト8という目標は果せなかったが、ここで立ち止まる訳にはいかない。

(文・北沢耕一)

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試合後、ソニー仙台FC田端監督はハイタッチで選手を迎える。その姿からは、チームの天皇杯への意気込みが伝わる。(写真・北沢耕一)
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2008年09月18日

009【東京都1部】「東京都1部集中開催マッチレポート」(第42回東京都社会人サッカーリーグ1部第18節/9月15日/駒沢オリンピック公園補助競技場)

 先週末に行われた東京都1部の集中開催。先日、後藤勝氏が速報を流したが、改めて4試合をレポートしていきたいと思う。東京都1部は馴染みの薄いリーグだと思われるので、各チームの簡単な紹介と合わせてレポートしていく。

 まず始めに東京都1部の概要について。今季、14チームによって構成されている東京都1部は1回総当りで順位を決定していく。試合形式は45分ハーフ、ベンチ入り7名で交代は3名まで許される。上位3チームが上部カテゴリーである「関東サッカーリーグ2部」への昇格決定戦である「関東社会人サッカー大会」への出場権を得ることができる。また、下位3チームは東京都2部との自動昇降格となる。なお、所属チーム数は関東リーグとの入れ替えによって変動があり、昨季は15チームでリーグ戦が行われた。今季、関東2部でT.F.S.C.が最下位となったため、来季のリーグ数に変動があるかもしれない。

 続いて集中開催について。都リーグは各チームそれぞれが一定数の会場を確保し、それを持ち合って試合を運営している。しかし、雨天等で試合が中止となった場合などに集中開催が行われることがある。そのため、今回は順延分となる4試合が行われた。


【第1試合/第8節順延分/青梅FC・DIEGO vs. (株)日立ビルシステムサッカー部】
◇青梅FC・DIEGO
 青梅FCのセカンドチームとして誕生したチーム。現在はほぼ別チームとなっている。チームの雰囲気は明るく、和気藹々とサッカーを楽しんでいるようだ。
◇(株)日立ビルシステムサッカー部
 東京都1部の強豪企業チームで関東社会人大会の常連。長年関東リーグ昇格を目指して活動しているが、未だ果せず。埼玉県さいたま市に天然芝のグラウンドを保有している。また、熱心なサポーターが応援に駆けつける。

 試合は前半、お互いに引かない互角の展開。試合が動いたのは後半29分。コーナーキックから日立ビルシステムが先制。その後はお互いに譲らない試合が続くが、ロスタイム直前に日立ビルシステムが追加点を上げて勝負あり。ロスタイムにとどめとなる3点目を決めた日立ビルシステムが0−3と勝利し、地力の差を見せ付けた。
 日立ビルシステムはこれで勝ち点27とし、3試合を残して暫定3位と関東社会人大会出場へ大きく前進した。


【第2試合/第8節順延分/プログレッソ東京 vs. 青梅FC】
◇プログレッソ東京
 柏レイソル、コンサドーレ札幌に所属していた棚田 伸が監督兼選手として所属するクラブチーム。Jrユースから幼児までのスクールを持ち、東京都稲城市を拠点として活動している。
◇青梅フットボールクラブ
 昨季まで関東リーグに13年間所属していた東京都青梅市のクラブチーム。2002年には関東リーグ優勝も経験している強豪だが、クラブの新陳代謝が上手く進まずに現在は低迷中。関東リーグ以来のサポーターの声援に応える活躍を見せたい。

 関東社会人大会出場権争いが「東京海上日動火災保険」「FC新宿」「日立ビルシステム」「警視庁サッカー部」の4チームにほぼ絞られた中で行われた暫定5位と暫定7位の試合は、消化試合の様相を呈した。お互いに守備に重点を置いたまま、前半は0−0で終了。後半、青梅FCは途中交代の27番が右サイドから積極的な崩しを見せるも得点には至らず、そのままスコアレスドロー。


【第3試合/第7節順延分/フットボールクラブ新宿 vs. 警視庁 サッカー部】
◇フットボールクラブ新宿
 新宿区サッカー協会が主体となって発足したクラブチーム。選手は関東大学リーグ等で活躍した経験値の高い選手を中心として集められており、個々のテクニックに主体を置いたサッカーを展開する。
◇警視庁 サッカー部
 その名の通り、警視庁のサッカー部。東京都東大和市に天然芝グラウンドを有する。身体の強さはリーグ屈指で、その名に恥じないガッツあるプレーを見せる。毎試合多くのOBが駆けつけ、声援を送る。1stユニフォームはスウェーデン代表と同じ青・黄であり、左袖に縫い付けられた「ピーポくん」のワッペンが眩しい。

 暫定2位と暫定4位の直接対決となった試合は白熱した一戦となった。前半早々の5分にFC新宿21番がミドルシュートで先制すると、前半21分にはスルーパスに抜け出した14番が追加点を上げたFC新宿。2点リードしたFC新宿だが前半30分過ぎから足が止まり始めると、警視庁が試合を支配する。
 後半も運動量に勝る警視庁が押し気味に試合を進めるも、FC新宿は粘り強い守備でゴールを割らせず。試合は2−0でFC新宿が勝利。
 勝ったFC新宿は関東社会人大会へ向けて大きな一歩。逆に警視庁は3位以内が厳しくなった。


【第4試合/第9節順延分/FC青山 vs. Racing Club de Tokyo】
◇FC青山
 青山学院大学のOBで構成されたOBチーム。ユニフォームも青学大サッカー部に似たデザインをしている。
◇Racing Club de Tokyo
 今季東京都2部から昇格してきたクラブチーム。元々は早稲田大学のOBチームだったが、現在は東京工業大学OBが多い。GKの12番を中心とし、組織的で合理的、スマートな全員サッカーを展開する。

 暫定最下位と降格の危機が迫るRacing Club de Tokyoと残留が決定しているFC青山。試合はRacing Club de Tokyoが東京都1部残留への意地を見せた。まず前半14分にRacing Club de TokyoのFW、22番が後ろからのロングパスをペナルティーエリア内で胸トラップから右足の一閃で先制。その後、FC青山に押される場面も多かったRacing Club de Tokyoだが組織的な守備でブロック。すると後半38分にカウンターから22番が豪快にミドルシュートを叩き込み、その2分後にも22番がハットトリックとなる得点を決めて試合終了。
 Racing Club de Tokyoは残留へ大きな手ごたえとなる勝ち点3を手にした。


 この結果、すでに全日程を終了している東京海上日動火災保険(株)サッカー部の3位以内が決定。関東社会人大会出場権の残り2枠をフットボールクラブ新宿、(株)日立ビルシステムサッカー部、警視庁 サッカー部の3チームで争う。
 また、降格争いではチームDiegoの降格が決定し、Racing Club de Tokyo、九曜FC、東京23サッカークラブが残留に向けて争う。

 東京都1部リーグも残すところ9試合と、佳境に差し掛かった。それぞれに個性あるチームが参加するリーグを観る機会も残り少なくなってきている。また、東京都だけではなく各道府県リーグにも個性的なチームは多い。新たな出会いを求め、下部カテゴリーの試合に足を運んでみてはどうだろうか。

(文・北沢耕一)

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東京都1部にもサポーターが駆けつけ、弾幕を張るチームが存在する。(写真・北沢耕一)
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2008年09月17日

008【天皇杯】「変わらないこと。変わったこと。」(第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会/9月14日/福島ユナイテッドFC vs. 国士舘大学/Jヴィレッジスタジアム)

 私は昨年の天皇杯1回戦をJヴィレッジで観戦した。その時の試合は「ビアンコーネ福島 vs. V・ファーレン長崎」の1戦だった。あらから1年が経ち、私はまたJヴィレッジへと向かった。今回の試合は「福島ユナイテッドFC vs. 国士舘大学」

 天皇杯の都道府県代表で常連と呼べるほどの出場数を誇るチームは各都道府県の顔と目され、そのチームの実力が都道府県の実力と対比される。
 福島県の場合、顔となるチームが定まらない。ここ10年間を見るだけでも『 FCプリメーロ → FCプリメーロ → FCプリメーロ → 福島大学 → ノーザンピークス郡山 → 湯本高校 → FCプリメーロ → FCプリメーロ → ビアンコーネ福島 → 福島ユナイテッドFC 』と5チーム(※ビアンコーネ福島はノーザンピークス郡山からの名称変更で同一チーム)が代表になる群雄割拠の様相を呈している。
 だが、過去において顔となるチームが無かった訳ではない。以前は旧JFLに所属し、Jを目指していた福島FCが県の顔と言えた。しかし、福島FCは1997年12月に解散。福島FCの流れを汲むFCプリメーロが一時期の勢いを失っている今、県の顔と言えるようなクラブは存在していない。
 その空白を突くように大学や2種のチームが県代表となり、ここ2年間はJを目指すことを表明した社会人チームが県代表として天皇杯へ出場している。

 昨年、県代表となったビアンコーネ福島と今年の県代表の福島ユナイテッドFCは共にJを目指すチームであり、大会出場時に東北2部南に所属しているなど、良く似た外見を持つクラブである。
 天皇杯のスタンドにおいてもっとも目立つ類似点は、スクール生の動員だ。昨年のビアンコーネ福島は応援ツアーを組み、傘下のサッカースクールの子どもとその保護者が多数応援に駆けつけ声援を送っていた。福島ユナイテッドFCも同じく応援ツアーを組み、サッカースクールの子どもが多数訪れていた。クラブこそ違えども、その光景は同じものだった。

 福島県代表として天皇杯へ出場した両チーム。昨年のビアンコーネ福島は同じくJを目指すV・ファーレン長崎を相手に0−1と敗戦した。今年の福島ユナイテッドFCは東京都予選で関東1部優勝のFC町田ゼルビア、現時点でJFL4位の横河武蔵野FCを相次いで破った国士舘大学と戦う。福島ユナイテッドFCは「Jを目指す」という看板に応えられる活躍を見せられるのか?


 試合は前半、持ち前のテクニックでボールを保持する国士舘大学に対し、福島ユナイテッドFCはプレーイングマネージャーのDF時崎悠(元水戸)を中心としたタフな守備でゴールを割らせず、0−0で折り返し。
 後半早々、福島ユナイテッドFCが積極的に前へ出るが、国士舘大学は冷静に大人な対処をして隙を窺う。すると後半12分、国士舘大学は右サイドからのクロスを10番武岡が落とし、走りこんだ8番柏が先制。更にピッチを広く使う国士舘大学は後半19分、26分と続けざまに武岡が追加点を奪うと、後半28分にはPKを得る。これは外したものの、0−3として試合を優位に進める国士舘大学。
 その後、余裕からかペースを落とした相手に対し、福島ユナイテッドFCは後半32分にFKから時崎悠が1点を返す。しかし、後半39分に国士舘大学の武岡がハットトリックとなる3点目を決め、1−4で国士舘大学が勝利。
 若い選手達の巧さが噛み合った国士舘大学に対し、多くの元Jリーガーを擁している福島ユナイテッドFCはプレーの荒さばかりが目に付いた。
 試合は「Jを目指すチームと大学チームの対戦」とはならず、「福島県代表と東京都代表による対戦」であり、地域間の実力差がそのまま表れた内容だった。

 「Jを目指す」という言葉を発しチーム強化を図る。福島ユナイテッドFCとビアンコーネ福島は同じ方法をとり、県代表としてJヴィレッジへ駒を進めた。そして、共に1回戦で姿を消した。ビアンコーネ福島は昨年末、早急なJ入りを目指すという看板を下ろした。無理な強化がたたった末に資金繰りが悪化したとも言われる。
 同じようにJを目指してチーム強化に力を入れる福島ユナイテッドFCは、来季の東北1部昇格が確実視されている。しかし、レベル的に全国と差があるのは確かだ。チームが福島の顔としてJを目指すには、超えなければならない問題は多い。


 県代表は同じように1回戦で姿を消したが、Jヴィレッジには昨年と違う新たな試みがあった。それはハーフタイムに行われたフラダンスショー。隣のいわき市の新たな目玉を取り入れ、観客を楽しませた。
 地元学生によるもぎり。飲食売店が無く、すぐに売り切れとなる最寄の自動販売機。会場運営面は相変わらずだったが、昨年と今年は同じ年ではない。

(文・北沢耕一)

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映画にもなった「フラガール」によるフラダンスショーは、地元ならではの面白い試みだ。(写真・北沢耕一)
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2008年09月15日

007【東京都1部】「FC新宿連勝! やや速報」(第42回東京都社会人サッカーリーグ1部第7節順延分/9月15日/FC新宿 vs. 警視庁/駒沢オリンピック公園補助球技場)

 駒沢補助で行われた都リーグ1部集中開催の第3試合は、ホームのFC新宿が警視庁を2-0で破り、関東社会人進出に一歩近づいた。また、この結果、警視庁が残り試合をすべて勝ったとしても勝点32に到達しないため、東京海上日動の関東社会人進出が決定した。

 前週、退場者を出し、数的不利に陥りながらも東京ベイFCに2-0で勝利したFC新宿が、二週つづけての完封勝利を果たした。
 その退場で出場停止処分を受けたDFを除く先発メンバーすべてが東京ベイFC戦と同じ顔ぶれ。やはり個の力は都リーグ1部では抜きんでている。前半5分に右からのパスを受けた21番がまっすぐに角度を変えたシュートでゴール左を破り先制。19分には14番がペナルティボックス左へ抜け出し、21番のスルーパスを受けて追加点。
 前半、後半ともにFC新宿は30分過ぎからペースダウンし、受けに回ったが、無難に時間を潰してタイムアップ。

 自信のある体力にモノを言わせたランニング、豪快なパワー系のシュートがウリの警視庁、技術力とスピードを活かした中央突破のFC新宿。対照的なカラーを持つ両者の対決は、FC新宿に軍配が上がった。

「やや速報」ということで、取り急ぎマッチレポートまで。余白の部分はまたあらためて書くかもしれません。

(文・後藤勝)
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