2008年11月06日

027【JFL】「引っ張れ引っ張れ」(2008JFL後期13節/11月1日/横河武蔵野FC vs. 三菱水島FC/武蔵野市立武蔵野陸上競技場)

 今年のJ1リーグは面白い。上位も下位も勝点差が拮抗しており、4節を残してどのチームが優勝するのか?また降格するのか?予断を許さない。それと同じように、JFLの上位争いも目が離せない。
 Honda FCが頭一つ抜け出し優勝へ向けて足元を固めているが、準加盟チームによる4位以内を目指す戦いはこれからが本番となる。優勝チームが決まり、そこで一区切りつくのではないというのはJFLの新たな魅力と言える。

 今季は「4位以内」という準加盟チームのJ参入への成績面での条件確定したJFLだが、昨季より降格制度も固定化された。リーグ開催要項にある『JFL17位、18位のチームは所在地に属する地域リーグ(地域最上位リーグ)に自動降格し、全国地域リーグ決勝大会1位、2位チームがJFLに自動昇格する。また、JFLの16位チームは全国地域リーグ決勝大会3位チームと入替戦を実施し、その勝利チームがJFLとなり敗者チームが所在地に属する地域リーグ(地域最上位リーグ)となる。』というのがそれだ。
 平たく言えば18チーム中の下位2チームが自動降格。16位のチームについては地域決勝3位チームとの入替戦を行うというものだ。
 しかし、ここには準加盟チームの動向が関わってくるから複雑になる。

 JFLからJへ参入するチームが“0”の場合、要項どおりの「自動降格2チーム+入替戦1チーム」となるが、J参入チームが“1”の場合は「自動降格1チーム+入替戦1チーム」、J参入チームが“2”の場合は「最下位のみ入替戦」となり、J参入チームが“3以上”になると最下位でもJFL残留となる。
 つまり、JFLで下位のチームとしては準加盟チームにはなんとしても4位以内へ入って欲しいという状況が生まれる。

 JFLには「門番」と称されるJを目指さない強豪チームがある。その代表格はHonda FCだが、今季4位以内をキープし続けていた横河武蔵野FCも「門番」と言える存在だ。
 「門番」は準加盟チームにとって嫌な存在だが、それと同じ様に降格圏内にいる下位チームにとっても嫌な存在だ。11月1日の武蔵野陸上では、「門番」6位横河武蔵野FCと「崖っぷち」最下位三菱水島FCが激突した。


 今季はリーグ序盤より常に上位をキープし続けてる横河武蔵野FC。2003年にクラブチーム化したアマチュアチームで選手は働きながら夜に練習をしている。練習場は人工芝だがラグビートップリーグに所属する横河武蔵野アトラスターズや下部組織も練習で使用しており、全面を利用できるわけではない。
 そんなハンディを持ちながらも、前線からの全員守備でゴールを守り、手堅く勝点を積み上げて後期12節終了時点で6位。しかし、夏以降は調子を落としており、特に得点力不足は懸案事項となっている。

 一方、企業チームである三菱水島FCの選手はほぼ全員三菱自動車水島製作所に勤務しており、2交代制の工場勤務をこなしながら土のグラウンドで練習を行うというJFL屈指の厳しい環境でサッカーへの情熱を燃やしている。この試合でも岡山県からバスで10時間かけて移動しており、その環境に根を上げ辞めていく選手も多いという。そんな中でもJFLで戦うチームは、真の社会人チームと言える。
 だが、やはり環境面でのハンディは大きく、今季は29試合で3勝5分21敗の勝点14で最下位。

 共にサッカーに集中できる環境にいるとは言えないアマチュアチーム同士の対戦は前半、横河武蔵野FC優位の展開で進んだ。


 序盤からボールを支配した横河武蔵野FCだが、荒れたホームのピッチに足を取られて思うようにボールをコントロール出来ない。住宅街の中にあり、利用頻度の高い武蔵野陸上は秋になると芝がところどころ剥げてくることで知られており、「アウェイの洗礼」と言われることもある。
 10年前に比べれば良くなったとは言え、この試合ではボールを蹴るたびに砂が舞っていた。公式戦では7月19日以来となる武蔵野陸上のピッチに、両チームが苦しむこととなる。

 それでも地力に勝る横河武蔵野FCは前半40分、FW金子剛が一人で持ち込んでゴール。前半は横河武蔵野FCリードで折り返す。

 後半に入りなおも追加点を狙いたい横河武蔵野FCだったが、残留のために負けられない三菱水島FCが反撃。ボールを奪った後に全員で前へ出る姿勢で人数をかけて攻めると後半14分、右サイドバック三宅一徳のクロスをペナルティーエリア内でFW中川心平が落とし、走り込んで来たボランチ山下聡也が押さえの効いたボレーをゴールへ叩き込み、同点に追いついた。

 その後も守勢に立たされながらもGK永冨裕尚のファインセーブもありゴールを守りきった三菱水島FC。積極的な選手交代でゴールを目指すいつにもない積極的なベンチワークも見せ、隙を見ての反撃も折り混ぜながら1-1で試合は終了した。


 三菱水島FCは戦力的にも環境面でも劣ると言われながらも上位相手に好ゲームを見せた。1年間使われ続けたセンターバックの萩生田真也、坂口遥のコンビがここにきて落ち着きを出してきており、GK永冨も成長を見せているなど、試合の中で各選手のレベルアップが図られてきている。また、唐木航太や高卒2年目の田平謙が中盤の汗かき役となり、ボランチ山下の攻撃力が発揮させることに一役買っている。
 チームを取り巻く環境は厳しいが、「門番」横河武蔵野FCの足を引っ張りJFL残留へ向けて一歩前進。

 一方の横河武蔵野FCは17本と、三菱水島FCの6本に対して3倍近いシュートを放ちながらも1得点に留まり決定力不足を露呈させた。相手GKの好守はあったものの、課題を見せた試合だった。




 リーグ終盤に入ったJFLはHonda FCが王手をかけており、次節にも優勝の可能性がある。しかし、J参入を巡る攻防はここからが見どころ。中位がほぼ決定しているチームでも、準加盟チームとの対戦では選手の目の色が変わる。プレッシャーのかかる準加盟チームにとって、なくすものが無いアマチュアチームの勢いは脅威となるだろう。


 とは言え、リーグ終盤は毎年各チームの選手が来季を見据えてナーバスになる季節でもあり、それは試合のパフォーマンスへも影響を見せている。また、各チームも来季を向けての動きを始めており、横河武蔵野FC・ニューウェーブ北九州・SAGAWA SHIGA FC・MIOびわこ草津の各チームではセレクションの募集も始まっている。

 リーグ終盤の順位争いと来季への展望と不安が入り混ぜとなった狂騒状態も、残すところ4節となった。

(文・北沢耕一)
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2008年11月05日

026【JFL】「勝点1の価値」(2008JFL後期13節/10月30日/栃木SC vs. ガイナーレ鳥取/栃木県グリーンスタジアム)

 栃木SCが天皇杯4回戦へ進出したために日程を変更して行われたこの試合は、ともに日曜日の試合から中3日というタイトなスケージュールでの一戦となった。
 この試合を入れても残り5試合となったJFL終盤戦。Jリーグ準加盟が承認されている両チームの勝点差は4、得失点差は0と拮抗している。4位以内が条件となっているJ参入のために叩いておきたい準加盟同士の対戦は、平日にも関わらず2,704名の観客を集めて19時にキックオフした。


 12節が終了した時点で3位の有利な立場にいる栃木SCだが、チームの状態は万全ではない。
 前期を首位で折り返しJFL代表として天皇杯出場権を獲得した栃木SCだが、7月19日の後期第4節流通経済大学戦から勝利に見放されている。10月12日に行われた天皇杯3回戦ではそれまでの4-4-2を3-5-2と改め、J2ロアッソ熊本に勝利。
 浮上のきっかけを掴んだように見えたがその後のリーグ戦では2戦続けての引き分けと、未だトンネルから抜け出せていない。

 それまで取り組んでいた4-4-2を捨ててのシステム変更は各選手のマークがはっきりすることで守備の安定に繋がったものの、攻撃の核となるMF佐藤悠介をボランチに下げる結果となった。そのため、守備の安定と引き換えに攻撃の起点が下がり、攻撃のバリエーションが減る結果に繋がった。
 如何に3バックで守備の安定を図りつつ佐藤悠介を前線近くまで持っていくのか?柱谷幸一監督はガイナーレ鳥取戦でその問いに対する答えを3-6-1という再度のシステム変更で見せた。
 ボランチを「守備の鴨志田」と「展開力の落合」どちらかに任せるのではなく、2人を同時に並べることによって佐藤をよりゴールに近い位置に配置。1トップの松田正俊のポストプレーを起点とし、佐藤と小林成光の2人に攻撃の組み立てが託された。


 一方、12節終了時点で5位と追う立場のガイナーレ鳥取は調子を上げてきている。
 ゴールデンウィーク明けまでの10試合で3勝1分6敗と、一時期は4位以内が大きく遠のいたものの、その後は上位チームの息切れもあり順位を上げてきている。とはいえ、順位浮上に繋がる大事な一戦をたびたび落とし、財務面ではJリーグから問題を指摘されるなどJ参入へ向けて順風満帆とは言えない。
 しかし、秋になりヴィタヤ監督が「精神的な柱」と表する元日本代表DF小村徳男が怪我から復帰。また9月18日にJ1 FC東京から加入したボランチ鈴木健児などの新戦力により、ここにきてチーム守備が安定。
 新加入選手との兼ね合いから4-4-2から3-5-2、3-4-3と最適なシステムの模索は続いているものの、10月に入り3連勝と希望が見えてきた。

 この試合、チームは前節の横河武蔵野FC戦でも結果を出した3-4-3のシステムでこの試合に臨んだ。
 試合前、ヴィタヤ監督は「相手がシステムを替えてきて難しい。でも、両サイドを固めながらゴールを狙いたい。アウェイだし、最低でも勝点1を持って帰りたい」とコメント。このコメントどおり、ガイナーレ鳥取は固い守備を見せた。


 試合は序盤、ガイナーレ鳥取ペース。攻撃時は3-4-3となるものの、守備時はトップに田村祐基を一人残す5-4-1でゴール前を固めるガイナーレ鳥取。特にバックの5人が45.90mのピッチサイドに広がって両サイドに蓋をする守備に戸惑う栃木SCはボールを奪われ、カウンターからピンチを招いた。
 しかし、序盤のピンチをGK小針清允のセーブで凌ぐと、栃木SCは前半12分過ぎからミドルシュートで徐々に主導権を引き寄せる。さらに前半20分過ぎからは右サイドの岡田佑樹を中心に個人でのドリブル突破を図る。
 この個人技での打開に5バックで広く薄くラインを構築するガイナーレ鳥取守備陣が受身に立つと、主導権は完全に栃木SCへ。

 前半30分からはほぼ栃木SCのワンサイドゲームとなると前半35分、CKから松田が押し込みゴール。一旦相手GKが触ったボールに喰らいついた松田の開幕戦以来となる今季2ゴール目で栃木SCが先制した。
 1点を奪われた追うガイナーレ鳥取だが、前に出ることなく、あくまで守備に重点を置いて前半を終了した。


 ハーフタイムに選手交代で1トップ2シャドー気味に前線のシステムを入れ替えたガイナーレ鳥取は後半開始から攻勢に出る。
 後半2分に奪ったボールを素早く前線へ運んだガイナーレ鳥取は左サイドへ開いた小井手翔太からのクロスを田村が頭で合わせて同点。
 その後も前半よりも両サイドが高い位置に陣取るガイナーレ鳥取。両サイドが高い分リスクはあるものの、前半よりも前へ出る姿勢を見せるガイナーレ鳥取とその裏を突こうとする栃木SC。後半は両チームによるサイドの攻防を中心に互いに攻め合いつつもゴールを奪えず、試合は1-1で終了した。


 ヴィタヤ監督自身が「今年は多い」と口にする弱点であるセットプレーからの失点はあったものの、後半はプラン通りに点を返してアウェイで勝点1を手にしたガイナーレ鳥取。
 一方の栃木SCは佐藤をより攻撃的な位置におき、相手の5本の倍以上となる13本のシュートを放ちながらも追加点が奪えなかった。

 共に勝点1を分け合った両チームだが、上位チームとの直接対決を終えている好調ガイナーレ鳥取と、後期16節にファジアーノ岡山との直接対決を残している不調栃木SC。
 同じ勝点1でも、チームに与える心理的な価値には差がある。




 残り4節となり、J参入条件の4位以内にHonda FCが入ってくることが確定している今季のJFL。
 栃木SC、ファジアーノ岡山、カターレ富山、ガイナーレ鳥取の4チームのうち、4位以内に入れるのは残り3チーム。必ず1チームが5位以下となるサバイバルが始まった。

 数字の上では勝点55に栃木SCとファジアーノ岡山、勝点54にカターレ富山。そして勝点51にガイナーレ鳥取となっており、ガイナーレ鳥取が不利な状況だ。
 だが、ここからは数字上での差以上にチーム状態が試合結果に表れる。
 現在の順位は関係無い。リーグ終了後に何位にいるのか?それだけが問われる本当の戦いは、これからが本番だ。

(文・北沢耕一)
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2008年10月01日

017【JFL】「国体成年男子最終日結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第4日目/10月1日/中津総合運動場サッカー場)

 「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技、成年男子4日目は10月1日、大分県中津市で決勝戦と3位決定戦を行った。


4日目の試合結果は下記の通り。

【Match.15/3位決定戦/岐阜県選抜 vs. 静岡県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岐阜県選抜 2-3 静岡県選抜
【Match.16/決勝戦/岡山県選抜 vs. 京都府選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岡山県選抜 0-1 京都府選抜

 この結果、京都府選抜が佐川印刷SC単独チームとなってから2年ぶり3回目の優勝に輝いた。なお、過去2回の優勝はともに両チーム優勝であり、今回が初の単独優勝となる。
 三菱水島FCを主力とした岡山県選抜は初の準優勝を果した。
 また、3位決定戦で勝利した静岡県選抜が3位となった。


 「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技(成年男子)は決勝戦をもって終了。
 次回の国民体育大会サッカー競技(成年男子)は2009年に新潟県で行われる。この「トキめき新潟国体」のプレ大会、「第44回全国社会人サッカー選手権大会」は10月18日より新潟県にて行われる。

(文・北沢耕一)
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2008年09月30日

016【JFL】「国体成年男子3日目結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第3日目/9月30日/中津総合運動場サッカー場)

 台風15号が接近し雨が降る中、「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技、成年男子3日目は9月30日、大分県中津市で準決勝が行われた。


準決勝の試合結果は下記の通り。

【Match.13/岡山県選抜 vs. 岐阜県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岡山県選抜 2-1 岐阜県選抜
【Match.14/京都府選抜 vs. 静岡県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 京都府選抜 2-1 静岡県選抜

 この結果、岡山県選抜、京都府選抜の両チームが決勝へと進出した。
 初優勝に王手をかけた岡山県選抜は三菱水島FCを主力とし、2年ぶりの優勝を目指す京都府選抜は佐川印刷SCの単独チームによる出場。決勝戦はJFLに所属するチームが主力となる両チームによって、10月1日大分県中津市の中津総合公園サッカー場にて行われる。
 また、同会場では岐阜県選抜と静岡県選抜による3位決定戦も行われる。

 なお、決勝戦・3位決定戦では延長・PK戦は行われず、引き分けの場合は両チーム優勝もしくは3位となる。


【第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子) 決勝戦】
 日程:10月1日(水) 
 会場:中津総合公園サッカー場
 3位決定戦 11:30K/O
  岐阜県選抜 vs. 静岡県選抜
 決勝戦    13:30K/O
  岡山県選抜 vs. 京都府選抜

(文・北沢耕一)
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2008年09月29日

015【JFL】「国体成年男子2日目結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第2日目/9月29日/中津総合運動場サッカー場)

 「チャレンジ!おおいた国体」サッカー競技、成年男子2日目は9月29日、大分県中津市で2回戦の全4試合が行われた。


2回戦の試合結果は下記の通り。

【Match.9/岐阜県選抜 vs. 秋田県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岐阜県選抜 1-0 秋田県選抜
【Match.10/静岡県選抜 vs. 宮崎県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 静岡県選抜 3-0 宮崎県選抜
【Match.11/大分県選抜 vs. 岡山県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 大分県選抜 0-1 岡山県選抜
【Match.12/京都府選抜 vs. 神奈川県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 京都府選抜 3-1 神奈川県選抜

 この結果、岐阜県選抜、静岡県選抜、岡山県選抜、京都府選抜が準決勝へと進出した。
35分ハーフで行われるサッカー競技、成年男子はTDK SCを主力とした秋田県選抜、開催地の大分県選抜が2回戦で姿を消した。

 準決勝は9月30日、大分県中津市中津総合運動場サッカー場にて11:30より岡山県選抜 vs, 岐阜県選抜戦が、13:30より京都府選抜 vs. 静岡県選抜戦の2試合が行われ、決勝への進出チームを争う。

(文・北沢耕一)
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2008年09月28日

014【JFL】「国体成年男子1日目結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第1日目/9月28日/中津総合運動場サッカー場ほか)

 本日、9月28日より始まった「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技、成年男子には各地域のブロック大会を勝ち抜いた16チームが出場し、大分県中津市にて1回戦が行われた。
 各都道府県選抜チームにはJFLチームを主力としたチームが複数存在する。JFLが選抜チームの主力として出場するのは4府県選抜。

・ 千葉県選抜 ジェフリザーブス
・ 岡山県選抜 三菱水島FC
・ 秋田県選抜 TDK SC
・ 京都府選抜 佐川印刷SC


JFL所属の選手も出場した1回戦の試合結果は下記の通り。

【Match.1/千葉県選抜 vs. 大分県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 千葉県選抜 0-4 大分県選抜
【Match.2/北海道選抜 vs. 岡山県選抜/三光総合運動公園多目的広場】
 北海道選抜 1-3 岡山県選抜
【Match.3/沖縄県選抜 vs. 岐阜県選抜/禅海ふれあい広場】
 沖縄県選抜 1-1(延長0−1) 岐阜県選抜
【Match.4/広島県選抜 vs. 秋田県選抜/三光総合運動公園多目的広場】
 広島県選抜 0-4 秋田県選抜
【Match.5/京都府選抜 vs. 鹿児島県選抜/禅海ふれあい広場】
 京都府選抜 1-0 鹿児島県選抜
【Match.6/徳島県選抜 vs. 神奈川県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 徳島県選抜 2-2(延長0−1) 神奈川県選抜
【Match.7/青森県選抜 vs. 静岡県選抜/三光総合運動公園多目的広場】
 青森県選抜 1-2 静岡県選抜
【Match.8/宮崎県選抜 vs. 新潟県選抜/禅海ふれあい広場】
 宮崎県選抜 2-2(延長0−0/PK8−7) 新潟県選抜


 この結果、大分県選抜、岡山県選抜、岐阜県選抜、秋田県選抜、京都府選抜、神奈川県選抜、静岡県選抜、宮崎県選抜の8チームが2回戦へと進出した。
 開催地の大分県選抜はジェフリザーブスを中心とした昨年優勝の千葉県選抜を降し、2回戦で三菱水島FCを主力とする岡山県選抜と対戦。
 また、佐川印刷SCが主力となって以来2006年、2007年と2回の優勝を誇る京都府選抜は神奈川県選抜と、TDK SCが主力の秋田県選抜は岐阜県選抜と対戦する。

 2回戦は9月29日、大分県中津市の中津総合運動場サッカー場にて行われる。

(文・北沢耕一)
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2008年09月26日

013【JFL】「JFL海外遠征結果」(第10回日本フットボールリーグ海外遠征)

 9月22日より行われた「JFL選抜タイ遠征」は9月25日に対戦予定を全て終了した。

 JFL選抜は9月23日にタイプレミアリーグ(実質1部)に所属し、今季よりタイ1部リーグ(実質2部)より昇格し中位に位置する「チュラーFC」と対戦し、4−0と勝利。
 続く9月25日にはタイ1部リーグ首位の「ムアンタンFC」と対戦し、1−1と引き分けた。

【JFL海外遠征 第1試合/9月23日/JFL選抜 vs. チュラーFC/チュラーロンコーンスポーツスタジアム】
【 結 果 】 JFL選抜 4-0 チュラーFC
【得点者】 前半04分 JFL選抜 林 俊介  (横河武蔵野FC)
       前半09分 JFL選抜 佐野 裕哉(ニューウェーブ北九州)
       後半86分 JFL選抜 高向 隼人(カターレ富山)
       後半89分 JFL選抜 オウンゴール

【JFL海外遠征 第2試合/9月25日/JFL選抜 vs. ムアンタンFC/ムアンタンスタジアム】
【 結 果 】 JFL選抜 1-1 ムアンタンFC
【得点者】 前半30分 JFL選抜 アラン   (MIOびわこ草津)
       前半42分 ムアンタンFC

※得点者はJFL選抜のみ


 親善試合的意味合いも強く、2試合で多くの選手を起用したJFL選抜。練習時間も短く、連携に不安もある中でもタイ王国のトップカテゴリーに位置するチーム相手に1勝1分と勝ち越し、JFLの実力を見せた。
 慣れない異国でのアウェイの試合を経験した選手達は多くのモノを各チームに持ち帰ることだろう。
 2試合を終えたJFL選抜は9月27日に帰国する。

 残り8節と佳境に入ったJFLはこの後、9月28日からの国体を挟み10月4日より再開される。

(文・北沢耕一)
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2008年09月12日

005【JFL】「JFL海外遠征詳細」(第10回日本フットボールリーグ海外遠征)

日本フットボールリーグは9月12日、リーグの創立10周年の記念として行われるタイ遠征の詳細を発表した。
選手はリーグ参加18チームより各1名ずつ、計18名が選出されている。


【遠征場所】
 タイ(バンコク)

【遠征期間】
 平成20年9月22日(月)〜27日(土)

【対戦日程】
 第1戦:9月23日(火)19:00K/O
  vsチュラーシンタナFC(タイプレミアリーグ)
  試合会場:チュラーロンコーンスポーツスタジアム
 第2戦:9月25日(木)19:00K/O
  vsムアンタンFC(タイ1部リーグ)
  試合会場:ムアンタンスタジアム

【スタッフ】
  団長:桑原 勝義(JFA・JFL)
  オフィシャル:藤田 一郎(JFA)
  総務:加藤 桂三(JFL)
  主務:瀧森 誠(西鉄旅行)
  監督:中口 雅史(SAGAWA SHIGA FC)
  コーチ:石橋 眞和(Honda FC)
  コーチ:古矢 武士(横河武蔵野FC)
  ドクター:高田 尚文(高島病院)
  トレーナー:岩田 清志(玉野医療専門学校)

【選手】
  1 GK:中村 元  (29歳) Honda FC
  2 DF:鳥養 祐矢(20歳) ジェフリザーブズ
  3 DF:大杉 誠人(25歳) SAGAWA SHIGA FC
  4 DF:伊藤 琢矢(34歳) ファジアーノ岡山
  5 DF:西村 陽毅(21歳) アルテ高崎
  6 DF:細貝 竜太(20歳) 流通経済大学
  7 MF:長山 一也(26歳) カターレ富山
  8 MF:向 慎一  (23歳) 栃木SC
  9 MF:林 俊介  (23歳) 横河武蔵野FC
 10 MF:実信 憲明(28歳) ガイナーレ鳥取
 11 MF:山下 聡也(27歳) 三菱水島FC
 12 MF:高向 隼人(25歳) 佐川印刷SC
 13 MF:日下 大資(24歳) FC刈谷
 14 MF:佐野 裕哉(26歳) ニューウェーブ北九州
 15 FW:村田 純平(26歳) ソニー仙台FC
 16 FW:アラン   (19歳) MIOびわこ草津
 17 FW:木下 真吾(20歳) TDK SC
 18 GK:野田 恭平(26歳) FC琉球


JFLが海外遠征を行うのは2004年以来、5回目。
リーグの18チームへの移行後、初の海外遠征となる。
9月21日(日)に天皇杯2回戦・9月28日(日)からは国体と厳しい日程であり、今後のリーグ日程を考えると「このタイミングしかない」という中での慌しい海外遠征となる。
しかし、その中でも選手はいつもと違う空気の中で多くの刺激を得ることだろう。

JFL選抜チームがどこまでタイ国のトップチームと渡り合えるのか?注目が集まる。

(文・北沢耕一)
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2008年09月09日

003【JFL】「西が丘と僕」(2008JFL後期第9節/9月6日/横河武蔵野FC vs. Honda FC/西が丘サッカー場)

 この試合を観戦するため久々に西が丘サッカー場へとやってきたが、これほど変わっているとは思わなかった。

 メインスタンドの座席は一つ一つ区切られ 座り心地のよい、清新なブルーの座席になっていた。
 以前は、ただの板ぺりだったのが……。

 記者席もブル−BOXエリアに囲まれている。真夏は熱がこもってしまうので暑いが、ずいぶんときれいになった。
 スコアボードも電光掲示板になり、とても見やすい。アウエー側からもくっきりとスコア表示が見えるのは素晴らしい。

 売店のおばちゃんも相変わらず元気で……。
 外見はモダンに姿を変えていくこのスタジアムだが、「西が丘っぽい」中身のクォリティは変わっていない。

 昔はよくゴール裏の金網によじ登ったり、トイレの上に上がったりしたものだった。名物の西が丘親父がいたことを思い出す。

 このスタジアムで育った僕には、西が丘は聖地のようなものだ。これからも、その「西が丘っぽさ」を失わないでいてほしい。

(文・志村彰洋)

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改装なった西が丘も、お客さんが入ると新装部分が目立たず!? この日は赤い応援者も多数来場。(写真・後藤勝)
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002【JFL】「横河武蔵野FC ちいさな街の幸福」(2008JFL後期第9節/9月6日/横河武蔵野FC vs. Honda FC/西が丘サッカー場)

 001番の記事をエントリーしている北沢耕一がハーフタイムに、欧州人のフットボール・ファンと話をしたところ、件の蹴球狂に「前半15分まではHondaのゲーム。残り30分はレフリーの時間だったね」と、のたまわれたそうだ。
 横河武蔵野FCのプレスは前半が終わるまでもたなかったが、Hondaはじつに攻めづらそうだった。前線に収まりどころがなく、3本目、4本目のパスでミスが出てフィニッシュの形を作れない。イエローカードを連続してもらってはピンチを招き、0-0で前半を折り返した。

 後半19分、かつての10番である宇留野純(現ヴァンフォーレ甲府)も舌を巻く技巧派・吉村和紘が中盤の左ワイドで出場すると、Hondaが一気にペースを握った。投入直後に吉村が放ったスルーパスは鈴木弘大が決めそこなったが、その鈴木弘が44分、スローインからの流れでゴールを決めて勝負あり。公式記録では、武蔵野は後半にシュートを1本放ったことになっているが、1本も打っていないのではないかと思うほど、手も足も出なかった。

 石橋眞和監督いわく、昨季の天皇杯はプレスをかけてボールを奪うところから入ったが、今年は自分たちがボールを保持している状態からサッカーを始めたい……と、対J1仕様の内容を追求しているのが、現在のHondaというチーム。彼らに対して武蔵野の力が及ばなくとも悲観することはない。敗れてなお4位にいることは、毎年のように主力を失いながらも、武蔵野がしっかりと上積みをつづけてきた証だ。
 準加盟チームがJ2加盟条件のひとつである4位以内を狙ってしのぎを削るなか、純然たる企業チームのHondaと、非準加盟のクラブチームである武蔵野が、天王山を争ったのは興味深い。天皇杯本大会出場こそ逃したが、JFLを代表する勢力に食い込んできたことはまちがいない。

 佐川急便東京SCが大阪と合併して滋賀へと移転したことで、武蔵野は明確に東京第三のクラブとなった。この日の観客動員は「ゾロ目」の777人。これを多いと見るか少ないと見るか。
 日向のバックスタンドは観客がまばらだったが、日陰の涼しいメインスタンドはお客さんがギッシリ。抽象的な感想になってしまうが「賑わい」は確かにあった。

 J1では東京ヴェルディが、巨大な味の素スタジアムを持て余している。しかしJ2時代のヴェルディは西が丘に若く熱気に溢れたサポーターが詰めかけ、活況を呈していた。嫌味ではなく、西が丘がじつによく似合っていた。
 柏レイソルが日立台で充実した日々をおくっているように、ヴェルディもまた西が丘サイズの幸せを追求できるはず。それもひとつの道なのではないかと思うが、J1の規定はそれを許さない。

 いまを遡ること数年前、サッカー批評の取材ではじめて古矢武士代表にインタビューをしたとき「街の中心にサッカーを媒介としたコミュニティを作りたい」と言っていた。
 もしJ2加盟をめざすなら、巨大なスタジアムの確保が必至だ。しかしJFLならば、武蔵野陸上や西が丘にいながらにして、スモールパッケージ化された幸福を実現できるかもしれない。
 Jリーグだけがすべてではない。それを証明してから、武蔵野にはJに上がってほしいと思っている。

(文・後藤勝)

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電光掲示板前のゴール裏には武蔵野のファンが陣取る。(写真・後藤勝)
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001【JFL】「Honda FC王者の格」(2008JFL後期第9節/9月6日/横河武蔵野FC vs. Honda FC/西が丘サッカー場)

 まず、最初にお断りを致します。東京都下多摩在住の私は横河FC(当時 現横河武蔵野FC)に出会ってJFLにはまった人間であり、本文が横河武蔵野FC寄りの視点となることをご了承下さい。


 Honda FCは、アマチュアサッカー界にとってとてつもなく大きな存在。Jリーグへ多くの人材を輩出し、新旧JFLで4回の優勝を始め多くのタイトルを誇る。また、昨季の天皇杯でJ王者鹿島と接戦をした。という記録的な部分だけでなく、どれだけ選手が入れ替わっても脈々と受け継がれる伝統のパスサッカー。クラブのサッカーへの一貫した姿勢。そして都田サッカー場に代表されるプレー環境。その全てがアマチュアサッカーのお手本となるような存在。仮にJFL優勝から遠ざかっていても、Honda FCはアマチュアサッカー界の王者として君臨し続けている。
 その「王者」Honda FCから横河武蔵野FCが始めて勝点を奪ったのは2004年の西が丘。あのロスタイム、村山浩史の同点弾が私にとってとても大切な一点となってしまうような、Honda FCはそんな存在だ。

 あれから月日は流れ、横河武蔵野FCも強くなりました。2008年JFL後期第9節、横河武蔵野FCとHonda FCの対戦は、3位と2位の上位対決。両チームともに天皇杯予選を終えた直後の試合は、Honda FCがロスタイム直前に鈴木弘大の先制点をもぎ取り勝利。暑い中、攻めるHonda FCに粘り強く守る横河武蔵野FCという構図だったが、最後はHonda FCが勝負強さを見せた。

 試合後、敗れた横河武蔵野FC依田監督は「天皇杯予選準決勝、決勝、今日のHonda FC戦とこの(3週続いた)3試合でワンセットと言ってやってきた。先週の天皇杯予選決勝で敗れたから今日、モチベーションが落ちていた訳ではない。負けたのは単純に今のこのチームの実力であり、Honda FCとの差」とコメント。
 一方、Honda FC石橋監督は「最後まで力を出し切れたことが今日の勝利に繋がった。天皇杯本戦もありますし、一戦一戦目の前の試合を全力でこなして、自分達のサッカーを磨いていきたい」と先を見据えたコメントをしていた。

 今、JFL優勝を目指し上位に喰い込んでいる横河武蔵野FCだが、ことHonda FCに対しては追う立場と見える。対してHonda FCは昨季、天皇杯でJ1チーム相手に通用した自分達のサッカーを更に高めるべく、日々鍛錬を重ねている。勝点差以上の意識の差が、両チームの間に横たわっているのかもしれない。

(文・北沢耕一)


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決勝点をゲットしたのは鈴木弘大だった。(写真・後藤勝)
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