2008年10月02日

018【埼玉県1部】「それぞれが、それぞれに」(2008年度埼玉県社会人サッカーリーグ1部第13節/9月28日/飯能市美杉台公園多目的グラウンド)

 都道府県リーグは1種サッカーのピラミッドでは9つの地域リーグの下に位置し、各都道府県協会の下でそれぞれの方式で運営されている。そのため、埼玉県1部は東京都1部とは若干違った試合運営を行っている。
 東京都1部の場合は14チームによる1回戦総当り形式だが、埼玉県1部は8チームによる2回戦総当りによって順位を決定している。また、東京都1部の上位3チームが関東社会人サッカー大会への出場権を得るのに対し、埼玉県1部は4チームに出場権が与えられる。
 試合会場も各チームがホームゲーム1試合分の確保を行う東京都1部に対し、埼玉県1部は1つの会場で原則2試合を行う集中開催方式をとっており、それぞれの協会が置かれている環境に合わせたリーグ運営が行われていると言える。

 今回は東京都1部とは少し違った、しかし同位に位置する埼玉県1部の試合を訪れた。

 今節の試合会場となる飯能市美杉台公園多目的グラウンドは関東社会人リーグ2部で優勝した飯能ブルーダーFCが練習会場として利用している人工芝のグラウンド。照明と簡易スタンドもあり関東リーグでの会場にも使えそうに見えるが、実際には使用されない。
 もともとは2004年に行われた「彩の国まごごろ国体」のグラウンドホッケー会場として造られたグラウンドであり、フィールドの広さが規定よりも小さいため関東リーグでは使用されていないという。また芝の質も硬いようで、スライディングの際に擦り傷を作る選手が多数いた。
 外目には同じ人口芝に見えても、実際には細かな違いがある。


【第1試合/飯能セボジータス vs. 狭山アゼィリア】

 関東社会人サッカー大会の常連でもある4位飯能セボジータスと、今季より埼玉県1部に昇格し前節初勝利を上げたばかりの最下位狭山アゼィリアの一戦は、戦前の予想に反して狭山アゼィリアが前半35分に先制。勢いに乗る狭山アゼィリアは後半2分にFW32番が混戦から自身この日2点目となるゴールを奪うと、後半9分には飯能セボジータスのGKとDFが連携を欠きオウンゴール。
 後半早々に3点のリードを得た狭山アゼィリアに対し、飯能セボジータスが後半16分に反撃の狼煙となるゴールを決めると試合の流れは一気に飯能セボジータスへ。2点のリードを得ながらも落ち着きを失った最下位チームを相手に攻勢へ出る飯能セボジータス。しかし後半23分、狭山アゼィリアがCKから追加点を奪うと形勢は逆転。
 焦る飯能セボジータスは後半32分に退場者を出して自滅。ロスタイムに1点を返すも2-4で狭山アゼィリアが勝利した。

 狭山アゼィリアは再三GKがファインセーブを見せたのを始め、チャンスをキッチリと決めた32番、左サイドからの突破で好機を演出した11番、攻守のバランスを取り続けた18番、最後まで集中を切らさなかった4バックとチーム全員が仕事をして勝利。ゲーム序盤は拙いプレーを見せていたものの、試合中に選手個々人が成長を見せて勝ち取った勝利は今後に繋がる一勝となるだろう。
 一方の飯能セボジータスは監督が細かく指示を出していたものの、選手の気持ちが一つになりきれずに敗戦。


【第2試合/浦和レッズアマチュア vs. AVENTURA KAWAGUCHI】

 先日、駒沢補助で行われた東京都1部の集中開催は試合間隔が45分空いていたが、この日の埼玉県1部の試合間隔は15分間。立て続けに2試合が行われる。
 第2試合では浦和レッズユースのOBチームとしての側面が強い2位浦和レッズアマチュアと、「めざせ☆Jリーグ」というポスターもまぶしい5位アヴェントゥーラ川口が対戦した。
 J1に所属する浦和レッズと同じユニフォームで登場した浦和レッズアマチュアに対し、アヴェントゥーラ川口は胸に全国の百貨店等で店舗展開する中食メーカー「たごさく」、背中には「さいたま報知」とスポンサーロゴが入った紫のユニフォームで登場。ピッチ内はさながらJリーグのように華やかに、赤と紫が踊った。

 試合は序盤から互角の展開。Jリーグのユースチーム出身者らしく高いテクニックを見せる浦和レッズアマチュアに対し、アヴェントゥーラ川口は前半31分にFWの9番熊谷がゴール。怪我の影響もありゴールから遠ざかっていたエースの今季リーグ戦初ゴールに盛り上がるアヴェントゥーラ川口側スタンド。
 前半を0-1で折り返すと後半12分、アヴェントゥーラ川口はコーナーキックからDFの4番立入が決めて追加点。ところが直後の後半13分に浦和レッズアマチュアはFWの9番が左からのクロスに合わせて1点を返すと、後半44分には元浦和レッズ所属のMF中川直樹が同点ゴールを決め、2-2で試合終了。

 アヴェントゥーラ川口は将来のJ参入を目指しており、スポンサーがついているのはもちろん、多くのファンが試合に駆けつける。また、人数は少ないものの熱心なサポーターが毎試合弾幕を張り出し、声援を送っている。
 試合終盤に受身になって同点を許すなどチームとしての課題はあるものの、選手はシーズン序盤よりも成長が見えてきており、今後チームが成熟すれば面白い。また、試合90分前の集合から試合に入るまでの雰囲気も良く、監督を中心としてよくまとまったチームであることがうかがえる。
 「今すぐにJリーグへ」というのはチームとしてもクラブとしても難しいかもしれないが、今は土台を造っているところと思いながら見ていくと楽しみが増す。

 一方の浦和レッズアマチュアは技術を持った選手達が高いレベルでサッカーを楽しんでいるように見えた。
 「高みを目指すのか?プレーを楽しむのか?」目指すところは違えども、サッカーを楽しむという意味では同じこと。社会人のサッカーの楽しみ方には、様々な道がある。


 第13節を終えた埼玉県1部は残すところあと1節となった。現時点でパイオニア川越、坂戸シティー、浦和レッズアマチュアの3チームが関東社会人サッカー大会への出場権を獲得しており、残す切符は後1つ。
 その最後の切符を争うアヴェントゥーラ川口と飯能セボジータスは最終節に直接対決で激突する。佳境を向かえた埼玉県1部第14節は10月5日、埼玉スタジアム第4グラウンドほかで4試合が行われる。


【2008年度埼玉県社会人サッカーリーグ1部/第14節】
 日程:10月5日(日) 
 会場:埼玉スタジアム第4グラウンド
 第1試合 10:00K/O
  飯能セボジータス vs. アヴェントゥーラ川口
 第2試合 12:00K/O
  狭山ザゼィリア vs. パイオニア川越
 第3試合 14:00K/O
  坂戸シティー vs. 浦和レッズアマチュア
 会場:東松山リコー
 第1試合 18:00K/O
  武南クラブ vs. FC西武台

(文・北沢耕一)

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アヴェントゥーラ川口には毎試合、熱心なサポーターが駆けつける。(写真・北沢耕一)
posted by 3rdFlightFootball at 14:21 | TrackBack(1) | 都道府県リーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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