2008年10月27日

025【地域決勝】「組み合わせ発表」(第32回全国地域リーグ決勝大会/11月22日〜24日、11月28日〜30日/石垣島サッカーパークあかんまほか)

 地域リーグからJFLへの昇格をかけた「第32回全国地域リーグ決勝大会(通称:地域決勝)」の組み合わせが10月27日、発表された。
 地域決勝には16チームが参加し、4チームずつ4つのグループに分かれ、11月22日〜24日に1次ラウンドを行う。また、1次ラウンドを勝ち抜いた各組上位1チーム、計4チームが11月28日〜30日に沖縄県石垣島にて決勝ラウンドを行う。


【第32回 全国地域リーグ決勝大会組み合わせ】

【日程】
 1次ラウンド:11月22日〜24日
 決勝ラウンド:11月28日〜30日

【会場】
 Aグループ:本城陸上競技場             (福岡県北九州市)
 Bグループ:県立春野総合運動公園球技場    (高知県高知市)
 Cグループ:とりぎんバードスタジアム       (鳥取県鳥取市)
 Dグループ:コカ・コーラ ウエスト スポーツパーク(鳥取県鳥取市)
 決勝ラウンド:石垣島サッカーパークあかんま   (沖縄県石垣市)

【Aグループ】
 ・AC長野パルセイロ    (北信越1部1位/長野県)
 ・ホンダロックサッカー部 (全社3位/宮崎県)
 ・沖縄かりゆしFC      (九州1位/沖縄県)
 ・バンディオンセ加古川  (関西1部1位/兵庫県)
【Bグループ】
 ・カマタマーレ讃岐     (四国1位/香川県)
 ・日立栃木ウーヴァ    (関東1部2位/栃木県)
 ・V・ファーレン長崎     (九州2位/長崎県)
 ・アイン食品サッカー部  (関西1部2位/大阪府)
【Cグループ】
 ・レノファ山口        (中国1位/山口県)
 ・静岡FC           (東海1部1位/静岡県)
 ・グルージャ盛岡      (東北1部1位/岩手県)
 ・NECトーキンサッカー部 (全社2位/宮城県)
【Dグループ】
 ・佐川急便中国サッカー部(中国2位/広島県)
 ・FC町田ゼルビア      (関東1部1位/東京都)
 ・矢崎バレンテFC      (東海1部2位/静岡県)
 ・ノルブリッツ北海道    (北海道1位/北海道)


 予選ラウンド、決勝ラウンドともに各チーム総当りのリーグ戦を行い順位を決定する。
 試合は45分ハーフで行われ、90分間で決着がつかない場合は延長戦を行わず即PK戦となる。90分での勝者には勝点3が与えられる。また、PK戦での勝者には勝点2、PK戦での敗者には勝点1がそれぞれ与えられ、90分での敗者の勝点は0となる。

 決勝ラウンドで上位2チームに入ると、来季よりのJFLへの参加権が与えられる。また、3位チームにはJFLからJへの参入チーム数により、自動もしくは入替戦によって来季のJFL参加が決定される。


 9日間で6試合の連戦と長距離での移動は、クラブの総合力が試される。
 この大会を勝ち抜くには、単純な1試合での強さではなく選手の疲労や勝点計算など、先を見据えた戦い方が求められる。
 「日本一過酷」とも言われる大会の火蓋が切って落とされる。

(文・北沢耕一)
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2008年10月24日

024【全国社会人】「実りの秋を越えて」(第44回全国社会人サッカー選手権大会(トキめき新潟国体サッカー競技リハーサル大会)/10月17日〜22日/東北電力ビックスワンスタジアムほか)

 10月18日から22日にかけて、新潟県内で5試合が行われた全国社会人サッカー選手権大会(通称:全社)。試合数が多く、大会終了から日がたっているため、一試合づつのレポートではなく総括という形で今大会を振り返えっていきたい。

 優勝は北信越1部でも優勝したAC長野パルセイロ、準優勝に東北1部2位のNECトーキンが輝いた全社だが、今大会より行われた3位決定戦で勝利した九州3位のホンダロックが3位、北信越1部4位の松本山雅が4位となった。

 全社は一昨年よりその立ち位置を大きく変えた。それまでは優勝しても名誉のみが与えられる大会だったが、秋田県で行われた第42回大会より優勝、もしくは準優勝チームに全国地域リーグ決勝大会(通称:地域決勝)への出場権が与えられるようになった。
 さらに今季より、3位以内のチームから上位2チームまでに地域決勝への切符が与えられる。
 このことにより、各地域リーグでの地域決勝出場権を得られなかったJFL以上を目指すチームにとって、全社は敗者復活戦の様相を呈してきた。現に第42回大会では静岡FCが、第43回大会ではMIOびわこ草津がそれぞれ全社から地域決勝へ進出している。
 今大会でもホンダロック、Y.S.C.C.、NECトーキン、JSC、松本山雅などが敗者復活を期し、大会へ臨んだ。


 一方、地域決勝への出場権をすでに獲得しているチームにとっての地域決勝は、対戦経験の浅い他地域のチームとの練習試合という側面も持つ。また、決勝ラウンドが石垣島で行われる今季の地域決勝を見越し、予算的な面からも長く全社に拘束されることを嫌ったクラブもあったようだ。

 その中で優勝したAC長野パルセイロは初戦から5試合とも選手の入れ替えを図りつつ勝利を重ね、バックアップメンバーの強化とともに5日間の連戦を経験しチームの層の厚さを見せ付けた。
 チームにはDFリーダー丸山良明(前ベガルタ仙台)、ダブルボランチを組む貞富信宏(前アルテ高崎)、土橋宏由樹(前松本山雅)、点取り屋の要田勇一(前ジェフユナイテッド市原・千葉)とセンターラインに人が揃い、チームとしての安定と強さで文句無しの優勝だった。


 準優勝に輝いたNECトーキンは準決勝での選手の頑張りが光った。特に準決勝松本山雅戦の後半で見せた各選手の気持ちの入ったプレーは特筆ものだ。
 中盤の千葉真也(前ソニー仙台)、小笠原正樹(前TDK SC)とそれまで潜在能力は評価されていたものの精神的にムラが多いと言われてきた選手を球際で強さを見せる選手に変えた佐藤健一監督、渡辺佳孝監督代行の手腕は大きく評価されるものだった。

 チームには千葉、小笠原、キャプテン大橋良隆(前ベガルタ仙台)といったパスセンスに優れる中盤の選手のほか、ボランチの高嶋啓佑(前仙台大)、左サイドバックの寺内雄貴(前FCプリメーロ)といった大会屈指の汗かき役がおり、大崩することの無い試合運びを見せた。
 また、FWには全国的に無名ながらもゴールへの強い気持ちを見せる佐藤幸大(前富士大)が控えており、ボールを奪ってから正確にパスを繋いで前線の佐藤がゴールを奪うパターンが出来ていた。強い気持ちを切らさずにチーム一丸で臨めば、地域決勝でも台風の目となるだろう。


 一方、準決勝でNECトーキンに敗れた松本山雅はこの準決勝戦が全てであったろう。

 開始4分に絶対的エース柿本倫明(前湘南ベルマーレ)が先制点を決めたものの、その後は相手にボールを支配された。後半12分、それまで相手DFを2人、3人と引きつけていた柿本をベンチに下げるとNECトーキンに余裕を与え、後半24分に失点。さらに後半ロスタイムにディフェンスリーダーの矢畑智裕(前図南SC)を2枚目の警告で失うと、2試合続けての延長戦で10人での戦いを強いられて延長後半ロスタイムに失点。
 天皇杯3回戦でJ2の湘南ベルマーレを破り意気上がる中、毎試合多くのサポーターがチームの後押しをした松本山雅。しかし、得点を柿本一人に依存せざるをえない状況での5連戦で息切れ。

 地域決勝への出場権は逃したものの、11月2日に天皇杯4回戦を控えており、まだ2008年シーズンが終わった訳ではない。チームを見捨てることなく声援を送り続ける地域リーグNo.1のサポーターとともに、松本のチームとして今後へ挑む。


 松本山雅を3位決定戦で破り、地域決勝への切符を手にしたのは宮崎県のホンダロック。
 勤務後の練習、全国的に知名度のある選手が少ないなどのハンディを抱えるものの、徹底したチームコンセプトの確立で全国社会人選手権3位となった。
 AC長野パルセイロの要田、NECトーキンの佐藤、松本山雅の柿本、他の上位チームには絶対的なエースが存在するが、ホンダロックにエースと呼べる存在はいない。しかし、選手一人一人が頭を使い動き出しと第3の動きで相手を翻弄した。DFラインの駆け引き、FWの動き出し、中盤のフォローetc…個々の能力の差を組織でカバーしての3位は、福田浩一監督をはじめクラブ全体の意思統一の高さを窺わせる。

 準決勝までの4試合でスターティングメンバーに変更が無いなど、選手層や戦術の幅という面では課題を残すものの、一つのことを突き詰めた末の強さは他の企業チームへ一つの指針を示している。




 地域決勝への敗者復活戦に注目が集まりがちな全社だが、この大会は全国社会人選手権大会。各地域リーグや都道府県リーグで戦う各チームの選手や選手の家族にとっては晴れの舞台となる。
 選手権へ出場する孫の応援に新潟まで駆けつけたおばあちゃん。初の全国デビューを果し、高揚感を覚える地域リーグ所属チームのサポーター。サッカー部の全国大会出場にバスツアーを繰り出す企業チーム。Jを目指すチームとの勝負に燃える選手達。全社には全国大会ならではのドラマもある。
 3回戦以降は平日に行われるため、2回戦の勝利後に月曜日の休暇申請に頭を抱える選手が現れるのも全社恒例の風景だ。

 また、毎年この大会を楽しみとし、全国から足を運ぶマイナーカテゴリーのサッカーを愛するファンがお互いに交流を深めるのも全社の風景の一つ。


 全社にはまた、翌年に開催される国体サッカー競技のリハーサル大会としての側面もある。
 多くの会場では地元スタッフが全国から訪れたファンを笑顔で迎え、最高のピッチコンディションで選手に提供した。シャトルバス時刻の告知などの問題点はあったものの、来年の国体本番へ向けてリハーサルはまずは成功裡に大会を終えた。

 全国から多数の人々を迎え、悲喜こもごもを織り成す全社は来季、千葉県で開催される。


 最終日のビックスワンの上空には白鳥が姿を現し、水田は刈り取りを終えて冬の準備を始めていた。全社が終わるといよいよ地域リーグも佳境。

 リーグカップの無いリーグではこの大会をもってシーズン終了となるチームもある。また、地域決勝へ出場するチームにとっては運命の1ヶ月を迎えることとなる。
 地域決勝へ向けて、地域リーグの各チーム、ファンは落ち着かない季節が始まる。

(文・北沢耕一)

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決勝戦では来年行われる「トキめき新潟国体」のマスコット「とっぴー」「きっぴー」も集合写真に参加。
全社の位置づけは地域決勝への敗者復活戦だけではない。(写真・北沢耕一)
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2008年10月16日

023【埼玉県1部】「更なる一押しを作るモノ」(2008年度埼玉県社会人サッカーリーグ1部第14節/10月5日/飯能セポジータス vs. AVENTURA KAWAGUCHI/埼玉スタジアム2002第4グラウンド)

 関東社会人サッカー大会の日程も発表され、いよいよ関東リーグ2部を目指した戦いの幕が切って落とされる。今回は埼玉県代表の最後の出場権を争った試合をレポートする。試合は10月5日と時間が経ってしまっているが、お付き合いいただければ幸いだ。


 この日、埼玉県1部は最終節を向かえていた。埼玉県から関東社会人サッカー大会への出場枠である4つのうち、上位3つはパイオニア川越、坂戸シティー、浦和レッズアマが確保。最後の一つを争うのは4位のアヴェントゥーラ川口と5位の飯能セポジータス。
 両チームの勝点差はわずかに1。引き分け以上でアヴェントゥーラ川口の4位が決定する。飯能セポジータスとしては関東社会人サッカー大会への出場権を獲得するには勝つしかない試合だ。
 前回の対戦では1−2で飯能セポジータスが勝利したこのカードは朝10時より埼玉スタジアム第4グラウンドで行われた。

 アヴェントゥーラ川口は埼玉県川口市よりJを目指すクラブチーム。川口市には関東大学リーグなどの公式戦でも使用される「川口市青木町運動公園陸上競技場」が存在しているが、この競技場での公式戦開催が一つの目標となる。
 クラブはNPO法人によって運営されており、選手の家族の他に熱心なサポーターが毎試合駆けつける。大事な一戦となるこの日の試合では50名余のファンが声援を送った。

 一方の飯能セポジータスは飯能南高校の卒業生が主力となるOBチーム。熱い監督のもと関東社会人への切符を目指す。


 試合は序盤から追う立場の飯能セポジータスが攻勢へ出る。動きの硬いアヴェントゥーラ川口を押し込み、前半15分に左サイドから澤田秀一が先制点を奪うと、前半15分には藤本慎一郎のFKから小此木貴博が合わせて追加点。
 開始早々に2点のリードを奪われたアヴェントゥーラ川口は高いDFラインの裏を狙われ、前半21分にGK吉永悠太との一対一のピンチを招く。吉永はこの場面で相手を倒し、決定機阻止で一発退場を受ける。
 ファールがペナルティーエリア外だったためにPKとはならなかったが、前半半ばで2点差と10名というビハインドを背負ったアヴェントゥーラ川口の関東社会人サッカー大会出場権は一気に遠ざかった。

 このアヴェントゥーラ川口の危機を救ったのは途中交代のGK、野口桂佑。172cmと小柄だが反応に優れる野口はその後訪れた飯能セポジータスのシュートを尽く弾きゴールを死守。安定感では吉永に譲るもピンチで強さを見せた野口のセービングもあり、守備が安定したアヴェントゥーラ川口は前半を無失点でしのぐ。
 すると前半43分に飯能セポジータスが自陣ゴール前でDFとGKが意思疎通を欠き、不用意なパスをアヴェントゥーラ川口のFW大谷昌宏が詰めて1点を返す。
 前節の狭山アゼィリア戦でも同じようなミスから失点した飯能セポジータスにとって、この失点は前半終了間際という以上に悪い流れを引き込んだ。

 2−1で折り返した後半はアヴェントゥーラ川口が1人少ないとは思わせない思い切りのよい攻撃で徐々にリズムを作ると、後半16分、24分と立て続けに3名の選手交代を行い、勝負をかける。
 後半28分、途中交代の森山裕がワン・ツーから相手DFラインを抜け出して同点ゴールを決める。ビハインドをものともせず同点に追いついたアヴェントゥーラ川口は直後の後半30分、島根潤がゴールを決めて逆転に成功。
 その後も勢いに乗るアヴェントゥーラ川口は1人多い飯能セポジータスと互角に渡り合い、後半36分には右サイドバックの木野村公昭がオーバーラップからミドルシュートを叩き込み試合を決定づける。

 試合はそのまま2−4で終了。ゴール裏に陣取るサポーターと歓喜を爆発させた。
 エース熊谷和也の累積警告による出場停止。2点差。10名での試合。といったビハインドも全て筋書き通りだったのではないかと思わせる見事な逆転勝利だった。


 だが、この勝利によってチームが得たものは埼玉4位としての関東社会人サッカー大会の出場権のみ。Jを目指すという看板を掲げるクラブにとって、ゴールはいまだ遠い。
 スカウティングがままならない関東社会人サッカー大会は如何に自分達のスタイルが出来ているかが問われる。
 2回戦と準決勝の間に1週間あるという日程。その日その日によって変わる会場。審判の判定。関東社会人サッカー大会はチーム力の他にクラブとしての底力、さらには「勢い」も求められる。

 この日、アヴェントゥーラ川口のゴール裏には都県リーグの枠を超える数のサポーターが訪れた。この試合のように気持ちのこもった試合を続けていければ、サポーターも今以上の盛り上がりを見せるだろう。
 都県リーグ屈指の熱いサポーターの応援をどこまでチームの「勢い」と出来るのか?サポーターと共に盛り上がりを作れた時、アヴェントゥーラ川口の関東リーグ2部昇格が見えてくる。

(文・北沢耕一)

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埼玉スタジアム2002第4グラウンドで行われた埼玉県1部。
このピラミッドの頂点に、あのスタジアムが君臨する。(写真・北沢耕一)
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2008年10月15日

022【関東社会人】「関東社会人サッカー大会組み合わせ決定」(第42回関東社会人サッカー大会/11月8日〜16日/県立体育センターほか)

 関東サッカーリーグ2部への昇格チームを決定する「第42回 関東社会人サッカー大会」の組み合わせが10月14日、神奈川県サッカー協会によって発表された。
 同大会は11月8日、9日、15日、16日の4日間に渡り神奈川県内で行われ、優勝チームと準優勝チームはJFLと関東リーグ1部・2部の結果により、無条件もしくは入替戦によって来季の関東2部リーグへの参加が決定される。


【第42回 関東社会人サッカー大会組み合わせ】

【会場】
 A:県立体育センター陸上競技場
 B:県立体育センター球技場(ローン)
 C:平塚市馬入ふれあい公園(人工芝)
 D:厚木萩野運動公園陸上
 E:相模原麻溝運動公園球技場
 F:県立保土ヶ谷公園サッカー場

16日 15日 9日 8日
          ┌―横浜猛蹴(神奈川1位)
        ┌―(A) 11:00
       │ └─JBUS宇都宮SC(栃木2位)
     ┌―(A) 11:00
     │ │ ┌─日立ビルシステムサッカー部(東京1位)
     │ └―(B) 11:00
     │    └―浦和レッズアマチュア(埼玉2位)
  ┌―(E) 11:00
  │ │    ┌―パイオニア川越(埼玉1位)
  │ │ ┌―(A) 13:00
  │ │ │ └─横浜GSFCコブラ(開催県)
  │ └―(A) 13:00
  │    │ ┌─原研東海(茨城)
  │    └―(B) 13:00
  │       └―フットボールクラブ新宿(東京2位)
――(F) 11:00
  │       ┌―足利御厩(栃木1位)
  │    ┌―(C) 11:00
  │    │ └─東京海上日動火災保険(株)サッカー部(東京3位)
  │ ┌―(B) 11:00
  │ │ │ ┌─千葉教員SC(千葉)
  │ │ └―(D) 11:00
  │ │    └―AVENTURA KAWAGUCHI(埼玉4位)
  └―(E) 13:00
     │    ┌―玉穂クラブ(山梨)
     │ ┌―(C) 13:00
     │ │ └─坂戸シティーFC(埼玉3位)
     └―(B) 13:00
       │ ┌─tonan前橋(群馬)
       └―(D) 13:00
          └―六浦FC(神奈川2位)

 関東リーグへの復帰を目指すのはパイオニア川越、原研東海、東京海上日動火災、千葉教員、tonan前橋の5チーム。他の11チームは初の昇格を目指す。
 昨季はベスト4のうち3チームを東京都社会人サッカー連盟所属チームが占め、力の差を見せた。関東リーグへの昇格チームとともに、各都県連盟間の差にも注目が集まる。

(文・北沢耕一)
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2008年10月13日

021【天皇杯3回戦】「ここから全国へ」(第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦/10月12日/湘南ベルマーレ vs. 松本山雅FC/平塚競技場)

 天皇杯はJチームの最大の魅力はジャイアントキリングだと言われる。昨季はHonda FCが準々決勝でJ1王者鹿島アントラーズと延長戦までもつれ込む好ゲームをした。今季の天皇杯ではどのクラブがジャイアントキリングを見せるのか?10月12日に行われた3回戦の注目点の一つはそこにあった。

 松本山雅FCは北信越リーグ1部に所属するチーム。2001年、長野県松本市に建設された松本平広域公園総合球技場(通称、アルウィン)をホームスタジアムとし、Jを目指すチームだ。昨季リーグで優勝し地域リーグ決勝大会へ駒を進めたものの、予選リーグで敗退。今季は監督にHonda FC、FC琉球で指揮をとってきた吉澤英生を向かえて新たなスタートを切った。しかし、リーグ序盤からチームは一つになれず4位でリーグ戦を終了。
 北信越リーグ代表として地域リーグ決勝大会へ駒を進めることは出来なかったが、チームは後の無くなった夏以降調子を上げてきており、天皇杯県代表を勝ち取った。来週に控えた全国社会人サッカー選手権での地域リーグ決勝出場権獲得へ向けて良い流れを引き込むためにも、J2チーム相手に自分達の力を出し切りたい。

 一方、北信越1部という4部カテゴリーのチームを迎え撃つのは湘南ベルマーレ。長らく低迷が続いていたが、今季のJ2では第39節終了時点で3位と、J1昇格を射程に捉えている。昨季と違い、リーグ戦から1週間の間がある今季の天皇杯。J2はリーグ戦に臨むのと同じコンディション作りをしていけるだけに、北信越1部4位チームを相手にしっかりと勝利し、J1チームとの対戦権を獲得したいところだ。

 当日、午前中に別競技で使用されていたためにナイター開催となった平塚競技場。会場は前売り自由席券が完売と、盛況。メインスタンドのみの開放としていたために座席数が限られていたということもあるが、この完売にはアウェイとなる松本山雅サポーターが大挙押し寄せたという事情もある。
 J2チーム相手との真剣勝負に、地域リーグでは全国でも1、2を争う熱さを持った松本山雅サポーターのテンションも高い。


 試合は序盤、山内宏志主審のナーバスな判定から始まった。前半5分に早くも松本山雅DF三本菅崇がイエローを受ける。その後も選手が倒れる度に鳴らされる笛は、荒れた試合を予感させるものだった。
 ファーストシュートは松本山雅。昨季まで湘南ベルマーレへ在籍していたFW柿本倫明の無理な体勢からのシュートはゴールマウスを大きく外れたが、この試合に賭けるチームの意気を感じさせた。
 チャレンジャーとして気持ちの入ったプレーをする松本山雅だが、全体のテクニックやプレースピードは湘南ベルマーレが上。前半15分を過ぎた頃から松本山雅は湘南ベルマーレの想定内のプレーしか出来ず、攻撃は守備の網にかかり逆襲を喰らうシーンが増えてくる。
 前半23分には左サイドを突破した湘南ベルマーレMF加藤望からのクロスを前線まで上がっていたセンターバックのジャーンが繋ぎ、最後はFW原竜太が頭で押し込んで湘南ベルマーレが先制。

 先制されて厳しくなった松本山雅だが、後が無くなったところから本領を発揮。もともと元Jリーガーを多く揃え、選手個々人のポテンシャルは一定以上の水準にある松本山雅。2人の相手に囲まれた局面でパスを選択することなく勝負に出るようになるとそのポテンシャルが発揮させ始める。
 前半25分に個人の力で粘り強く左サイドを突破しクロスを上げるシーンを作ると前半26分、左サイドバックの阿部啄久哉が2人の相手の間を抜いて左サイドを突破しクロス。このボールを柿本が決め、松本山雅が同点に追いつく。

 組織力とゲーム勘に優れる湘南ベルマーレに対し、松本山雅の武器は勝利へ向かう気持ちと粘り強い個人のがんばり。人数をかけてきれいに得点した湘南ベルマーレの得点と個人のがんばりから得点した松本山雅。得点シーン一つとっても対照的な両チームだ。この松本山雅のがんばりが試合に反映されるようになった要因の一つに山内主審の笛がる。
 前半15分頃までナーバスとも言えるほど細かく笛を吹いていた山内主審だが、その後は接触プレーを流す傾向をしめし始めた。接触プレーを厭わずに粘り強くプレーする松本山雅にとって、この笛は悪意のあるプレーさえしなければ思い切ってプレー出来るという安心に繋がったことだろう。

 失点後も組織的にゴールを狙う湘南ベルマーレが試合の主導権を握り、粘り強くプレーする松本山雅が守備からの思い切りよい攻撃で反撃するという展開のまま、1-1で試合は推移。
 多くのチャンスを作りながらも決定機を決めきれない湘南ベルマーレはゴールが遠く、1-1のまま90分間は終了し、15分ハーフの延長戦へ突入。

 延長戦開始前、「夜9時以降の鳴り物は禁止されておりますのでご協力お願い致します。」という場内放送が流される平塚競技場。ドラムを中心に応援を繰り広げる松本山雅サポーターは手拍子を中心とした応援へ切り替えてチームの後押しを続行。一方の湘南ベルマーレサポーターは手拍子を中心としているだけに、それまで同様の応援を続けた。

 その後、試合は延長戦でも決着はつかずPK戦へ。お互いに6名ずつ蹴り合ったPK戦では松本山雅GK原裕晃が2本のキックを止めて松本山雅が勝利。
 攻められる場面が多い中でも120分間最後まで走りきった選手と、応援を絶やすことのなかった松本山雅サポーターはそれぞれの場所で歓喜を爆発させた。


 この試合は北信越1部チームがJ2チームに勝ったジャイアントキリングである以上に、盛り上がった。最後まで足を止めなかった両チーム選手の頑張り。選手と共に闘ったサポーター、そして序盤に厳しい判定を示しつつゲームをコントロールした山内主審。競技場に駆けつけた全員が作り出した雰囲気が試合を盛り上げたと言える。
 勝者の歓喜も敗者の落胆も審判団の冷静さも、全てがあっての天皇杯Match No.39湘南ベルマーレ vs. 松本山雅FCだった。


 敗れた湘南ベルマーレは気持ちを切り替え、J1昇格へ向けたリーグ終盤戦へ向かうことになる。
 一方、勝った松本山雅はいよいよ10月18日よりJFL昇格への長い戦いが始まる。全国社会人サッカー選手権、地域リーグ決勝大会の最大11試合の負けられない試合に向けて、この日の勝利はチーム・サポーター双方に大きな力を与えただろう。
 地域リーグで1、2を争うサポーターと共に、全国へ名乗りを上げた松本山雅の正念場は、これからが本番だ。

(文・北沢耕一)

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チームと共に全国の舞台で名乗りを上げた松本山雅サポーター。彼らが目指す本当の歓喜は、まだ先にある。(写真・北沢耕一)
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2008年10月12日

020【東海1部】「サッカー王国、ここにあり」(第43回東海社会人サッカーリーグ1部第14節2日目/10月4日/矢崎バレンテ vs. 静岡FC/藤枝市民グラウンド)

 JFL以下の社会人サッカーを追う人間には「一度は静岡のサッカーにはまる」という言葉がある。静岡と言えばサッカー王国として名高く、高校選手権では「全国制覇するよりも県代表になる方が難しい」とも言われる。
 しかし、こと1種のサッカーに限ればその言葉の意味を知ることは難しい。だが、4部に該当する東海1部に関しては、「サッカー王国」という名が納得出来るだけのものがある。

 東海社会人リーグ1部は「サッカー王国」静岡県の他、愛知県・岐阜県・三重県のチームが8チーム在籍している。現在東海1部で強豪チームと呼ばれるのは静岡FC、矢崎バレンテ、藤枝市役所の3チーム。第39回大会からの5シーズンでこの3チームが4位以内に入らなかったのは1回だけだ。昨季のベストイレブンは全員がこの3チームから選出されている。
 今季も第14節1日目終了時点で藤枝市役所の3位が決定しており、静岡FCと矢崎バレンテが1位と2位でこの日の直接対決を向かえていた。
 試合が始まる前の時点で静岡FCの勝点は30、得失点差は+28。一方の矢崎バレンテの勝点は28、得失点差は25。この試合の勝敗如何では順位が入れ替わる。
 しかし、東海リーグは変則日程を組んでいるため、静岡FCの方が残り試合が1試合多い。仮に矢崎バレンテが勝っても、10月12日に行われるMINDHOUS四日市との試合に静岡FCが勝てば逆転されてしまう。MINDHOUS四日市は7位と降格圏にいるため、矢崎バレンテは勝っても安心できない。

 さて、簡単に両チームの紹介をすると、静岡FCは静岡市(当時)からJリーグを目指し2001年に発足したクラブチーム。2002年に東海リーグへ昇格すると同時に優勝。以後毎年地域リーグ決勝大会へ出場するも、今だにJFLへの昇格を果せずにいる。
 一方の矢崎バレンテは静岡県島田市にある矢崎総業の企業チーム。1995年の東海リーグ昇格以降常時上位に顔を出している。昨年は全国社会人サッカー選手権で準優勝を果たし、注目を集めている。


 試合は秋晴れの中、藤枝市民グラウンドで行われた。FWの清野智秋(元札幌ほか)、FW下司隆士(前鳥栖)などの元Jリーガーを擁する静岡FCが序盤から試合を支配。前線でテクニックを見せる清野を中心に、前半4分、12分と立て続けにチャンスを作ると、前半17分にフリーキックを清野が頭で合わせて先制。
 対する矢崎バレンテは球際では互角の勝負をするものの、チーム全体としての動きは低調。1点リードされ、このままでは2位が決定してしまう矢崎バレンテ。しかし、そのプレーからは必死さが伝わってこなかった。
 これには地域リーグ決勝大会の出場枠にも関係がある。


 共に、JFLへの出場決定戦ではある地域リーグ決勝大会への進出を目指している両チーム。今までは9つある地域リーグの首位9チーム。そこに前回大会で決勝リーグへの進出地チームが出た地域の2位チーム計4チーム。
 その他に全国社会人サッカー選手権の優勝に順ずる成績を収めた1チームの合計14チームに出場権が与えられた。14チームが4つのグループに分かれて予選リーグを戦っていたため、3チームのグループと4チームのグループがあった。
 今季よりその出場権の選出方法が変わり、16チームに地域リーグ決勝大会への出場権が与えられるようになった。
 9つの地域リーグの首位チームと前回大会の決勝リーグ選出チームの合計13チーム(今回は12チーム)に変わりは無いが、その他の3チームだが、「大学連盟推薦」「JFA優遇措置」と「全国社会人サッカー選手権」の3位以内でもっとも上位の地域リーグ決勝大会出場権を獲得していない1チームに優先的に出場権が与えあれる。
 以上16チームに該当するチームが無い場合は、各地域に優先順位を与えて順位が高い地域の上位(2位もしくは3位)チームに出場権が与えられる。

 今季は「大学連盟推薦」と「JFA優遇措置」での出場権獲得チームが発表されていないため、優先順位が高い東海リーグの2位チームにも地域リーグ決勝大会への出場権が与えられる。
 そのため、矢崎バレンテはこの試合に負けて2位となっても地域リーグ決勝大会には出場出来る。


 前半は静岡FCペースのまま0-1で終了。
 後半、矢崎バレンテは前半とは打って変わって積極的なプレーを開始する。全体に前からプレッシャーをかけてボールを追い込み、攻めては思い切りのよいシュートで静岡FCゴールへ迫った。矢崎バレンテの攻勢に刺激されるように静岡FCもスピーディーな攻めを見せ、試合は攻守の切り替えの早い展開となる。
 後半21分、矢崎バレンテのFW井口大輔が静岡FCの裏を突いてゴール。矢崎バレンテは負傷した選手が治療のためピッチ外へ出ていたため、10名でのプレー中の得点だった。
 一人少ない中での得点にいき上がる矢崎バレンテ、一方の静岡FCは集中を欠いての失点で守備の不安を覗かせた。
 その後、お互いに攻め合うものの両GKのファインセーブもあり1-1で終了。この結果、静岡FCの優勝が決定した。


 順位がほぼ決定し、共に勝負へのモチベーションに欠ける中で行われたこの試合。プレスも比較的緩くお互いに怪我を恐れるようなプレーも見えたが、球際の一対一には見ごたえがあった。
 他の地域を見るとチームとしての組織でサッカーをするチームも多いが、東海リーグの場合は個の力でサッカーをするチームが多い。その中でも静岡FC、矢崎バレンテ、藤枝市役所の静岡勢は格別だ。

 選手は一対一では絶対に負けないという気持ちが見え、球際での勝負がピッチ上のあちこちで展開される。
 テクニックの高い選手同士が1個のボールをかけて勝負をする様は、他の地域はもとよりJでも中々お目にかかれない姿。個の力を封じるために組織を磨いてきた日本サッカーの中で、静岡の社会人サッカーは個の力で勝負する選手を生かすという特別な個性がある。
 それはチームだけでなく、観客や審判にも言える。

 観客も一対一での勝負に勝つことで歓声がおこる。審判も接触プレーは勝負の中の一部と認識しているかのように、プレーを流すことが多い。選手が倒れても多少のことならば笛は吹かれない。自分から倒れにいくような選手は見向きもなれないのが、東海リーグの面白さだ。
 他の地域であれば痛がってみせれば吹かれる場面でも、東海リーグならば勝負に負けたと見なされる。テクニックを披露するサッカーは、他の地域のサッカーを観た目にはとても新鮮で魅力的に映る。


 球際の勝負だけでなく、何げないプレーの中でもピンチの芽をさり気なく摘み取るプレーも随所に見られ、そのたびに観客が唸る。選手、観客、審判の全員がサッカーを知っている静岡は看板どおりの「サッカー王国」だ。

(文・北沢耕一)

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リーグ最終戦を向えた矢崎バレンテの健闘に拍手を送るファン。会社の先輩や家族がチームを支える。(写真・北沢耕一)
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2008年10月07日

019【東京都1部】「その走り、まさにディナモ。東大和の洗礼」(第42回東京都社会人サッカーリーグ1部第11節順延分/10月05 日/警視庁 vs. 東京ベイFC/警視庁東大和グラウンド)

 共産圏では永らく、官公庁系のチームが「ディナモ○○」と名乗って活動している。東京都リーグを見渡したとき、その位置に該当するのは上位3強に次ぐ警視庁 サッカー部だ。
 世が世なら「ディナモ東京」? いやいや、「ディナモ東大和」か。将来、東大和市民と警察職員の支持を得る一大勢力になればおもしろいが、いまは疎らな観衆が見守るのみである。
 しかしディナモ東大和ならぬ警視庁、そのサッカーは、ディナモキエフを想起すると言えば言えなくもないスタイルを採っている。無尽蔵のスタミナで90分間タテ方向に走りまくる。コースが空いたらフルパワーの力んだキャノンシュート。およそ日本のサッカーファンに共通認識としてある「サッカー=パスゲーム」の公式には当てはまらない。じつに個性的なチームだ。
 ゴールキーパーは戦術的な意図があろうがなかろうが、プレーの切れ目にはとにかく目いっぱい声を出す。そして与えられた戦術に従って黙々と同じ作業に従事する様には「鉄の規律」が感じられ、まさに警視庁といった感がある。サッカー部の出自、あるいはベースとなる環境の影響が、ピッチに見て取れる点が非常に興味深い。

 そして警視庁はホームゲームにめっぽう強い。その理由が東京ベイFC戦を観てよくわかった。
 諸事情によりキックオフ時に9人しか揃わなかった東京ベイFCは1トップ気味の4-2-2でスタート。5-0で警視庁が大勝した要因はそこに求められそうな気もするが、しかし前半13分には東京ベイFCの選手がひとり加わってピッチ内の人数は11対10になっており、しかも2-0で折り返した後半スタートからは11対11になった(後半26分にひとり退場となり、東京ベイFCは再び10人に)から、必ずしも数的格差が得点差につながったとは言い切れない。
 グラウンドは荒れて凸凹。パスを回そうとする東京ベイFCの意図はこの状況にはマッチしていなかった。対照的に警視庁の走るサッカーは、荒れたピッチを苦にせず、むしろ自分たちのリズムを作っていく。言い方を変えると、このグラウンドが警視庁の現在のスタイルを作り上げたことになる。
 この日のジャッジが流し気味であったことも影響した。少々倒れたくらいではけっして笛を鳴らさない。先にカードが出たのは、今季もっともイエローカードの少ない東京ベイFCに対してだった。膝が当たったことに激昂して手が出てしまったのだ。
 ジャッジへの違和感、暑さ、数的不利によるスタミナの消耗──諸々のマイナス要因に苦しむ東京ベイFCを横目に、警視庁は黙々と躍動し、着々と追加点を挙げて圧勝した。その走り、まさにディナモのごとし。

 アマチュアの東京都リーグでは、都内に点在するグラウンドを各チームが借りてホームゲームを運営しているわけだから、1部から4部のチームに比べれば「ここがホーム」という意識は薄いだろう。けれども、警視庁の施設である警視庁東大和グラウンドは、掛け値なしに警視庁のホームだ。
 都リーグ1部初挑戦の東京ベイFCが味わったのは、まさしく「東大和の洗礼」。6部リーグのチームにも個性があり、ホームグラウンドの魔力がある。その事実を知らしめてくれるゲームだった。

(文・後藤勝)
posted by 3rdFlightFootball at 13:28 | TrackBack(1) | 都道府県リーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月02日

018【埼玉県1部】「それぞれが、それぞれに」(2008年度埼玉県社会人サッカーリーグ1部第13節/9月28日/飯能市美杉台公園多目的グラウンド)

 都道府県リーグは1種サッカーのピラミッドでは9つの地域リーグの下に位置し、各都道府県協会の下でそれぞれの方式で運営されている。そのため、埼玉県1部は東京都1部とは若干違った試合運営を行っている。
 東京都1部の場合は14チームによる1回戦総当り形式だが、埼玉県1部は8チームによる2回戦総当りによって順位を決定している。また、東京都1部の上位3チームが関東社会人サッカー大会への出場権を得るのに対し、埼玉県1部は4チームに出場権が与えられる。
 試合会場も各チームがホームゲーム1試合分の確保を行う東京都1部に対し、埼玉県1部は1つの会場で原則2試合を行う集中開催方式をとっており、それぞれの協会が置かれている環境に合わせたリーグ運営が行われていると言える。

 今回は東京都1部とは少し違った、しかし同位に位置する埼玉県1部の試合を訪れた。

 今節の試合会場となる飯能市美杉台公園多目的グラウンドは関東社会人リーグ2部で優勝した飯能ブルーダーFCが練習会場として利用している人工芝のグラウンド。照明と簡易スタンドもあり関東リーグでの会場にも使えそうに見えるが、実際には使用されない。
 もともとは2004年に行われた「彩の国まごごろ国体」のグラウンドホッケー会場として造られたグラウンドであり、フィールドの広さが規定よりも小さいため関東リーグでは使用されていないという。また芝の質も硬いようで、スライディングの際に擦り傷を作る選手が多数いた。
 外目には同じ人口芝に見えても、実際には細かな違いがある。


【第1試合/飯能セボジータス vs. 狭山アゼィリア】

 関東社会人サッカー大会の常連でもある4位飯能セボジータスと、今季より埼玉県1部に昇格し前節初勝利を上げたばかりの最下位狭山アゼィリアの一戦は、戦前の予想に反して狭山アゼィリアが前半35分に先制。勢いに乗る狭山アゼィリアは後半2分にFW32番が混戦から自身この日2点目となるゴールを奪うと、後半9分には飯能セボジータスのGKとDFが連携を欠きオウンゴール。
 後半早々に3点のリードを得た狭山アゼィリアに対し、飯能セボジータスが後半16分に反撃の狼煙となるゴールを決めると試合の流れは一気に飯能セボジータスへ。2点のリードを得ながらも落ち着きを失った最下位チームを相手に攻勢へ出る飯能セボジータス。しかし後半23分、狭山アゼィリアがCKから追加点を奪うと形勢は逆転。
 焦る飯能セボジータスは後半32分に退場者を出して自滅。ロスタイムに1点を返すも2-4で狭山アゼィリアが勝利した。

 狭山アゼィリアは再三GKがファインセーブを見せたのを始め、チャンスをキッチリと決めた32番、左サイドからの突破で好機を演出した11番、攻守のバランスを取り続けた18番、最後まで集中を切らさなかった4バックとチーム全員が仕事をして勝利。ゲーム序盤は拙いプレーを見せていたものの、試合中に選手個々人が成長を見せて勝ち取った勝利は今後に繋がる一勝となるだろう。
 一方の飯能セボジータスは監督が細かく指示を出していたものの、選手の気持ちが一つになりきれずに敗戦。


【第2試合/浦和レッズアマチュア vs. AVENTURA KAWAGUCHI】

 先日、駒沢補助で行われた東京都1部の集中開催は試合間隔が45分空いていたが、この日の埼玉県1部の試合間隔は15分間。立て続けに2試合が行われる。
 第2試合では浦和レッズユースのOBチームとしての側面が強い2位浦和レッズアマチュアと、「めざせ☆Jリーグ」というポスターもまぶしい5位アヴェントゥーラ川口が対戦した。
 J1に所属する浦和レッズと同じユニフォームで登場した浦和レッズアマチュアに対し、アヴェントゥーラ川口は胸に全国の百貨店等で店舗展開する中食メーカー「たごさく」、背中には「さいたま報知」とスポンサーロゴが入った紫のユニフォームで登場。ピッチ内はさながらJリーグのように華やかに、赤と紫が踊った。

 試合は序盤から互角の展開。Jリーグのユースチーム出身者らしく高いテクニックを見せる浦和レッズアマチュアに対し、アヴェントゥーラ川口は前半31分にFWの9番熊谷がゴール。怪我の影響もありゴールから遠ざかっていたエースの今季リーグ戦初ゴールに盛り上がるアヴェントゥーラ川口側スタンド。
 前半を0-1で折り返すと後半12分、アヴェントゥーラ川口はコーナーキックからDFの4番立入が決めて追加点。ところが直後の後半13分に浦和レッズアマチュアはFWの9番が左からのクロスに合わせて1点を返すと、後半44分には元浦和レッズ所属のMF中川直樹が同点ゴールを決め、2-2で試合終了。

 アヴェントゥーラ川口は将来のJ参入を目指しており、スポンサーがついているのはもちろん、多くのファンが試合に駆けつける。また、人数は少ないものの熱心なサポーターが毎試合弾幕を張り出し、声援を送っている。
 試合終盤に受身になって同点を許すなどチームとしての課題はあるものの、選手はシーズン序盤よりも成長が見えてきており、今後チームが成熟すれば面白い。また、試合90分前の集合から試合に入るまでの雰囲気も良く、監督を中心としてよくまとまったチームであることがうかがえる。
 「今すぐにJリーグへ」というのはチームとしてもクラブとしても難しいかもしれないが、今は土台を造っているところと思いながら見ていくと楽しみが増す。

 一方の浦和レッズアマチュアは技術を持った選手達が高いレベルでサッカーを楽しんでいるように見えた。
 「高みを目指すのか?プレーを楽しむのか?」目指すところは違えども、サッカーを楽しむという意味では同じこと。社会人のサッカーの楽しみ方には、様々な道がある。


 第13節を終えた埼玉県1部は残すところあと1節となった。現時点でパイオニア川越、坂戸シティー、浦和レッズアマチュアの3チームが関東社会人サッカー大会への出場権を獲得しており、残す切符は後1つ。
 その最後の切符を争うアヴェントゥーラ川口と飯能セボジータスは最終節に直接対決で激突する。佳境を向かえた埼玉県1部第14節は10月5日、埼玉スタジアム第4グラウンドほかで4試合が行われる。


【2008年度埼玉県社会人サッカーリーグ1部/第14節】
 日程:10月5日(日) 
 会場:埼玉スタジアム第4グラウンド
 第1試合 10:00K/O
  飯能セボジータス vs. アヴェントゥーラ川口
 第2試合 12:00K/O
  狭山ザゼィリア vs. パイオニア川越
 第3試合 14:00K/O
  坂戸シティー vs. 浦和レッズアマチュア
 会場:東松山リコー
 第1試合 18:00K/O
  武南クラブ vs. FC西武台

(文・北沢耕一)

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アヴェントゥーラ川口には毎試合、熱心なサポーターが駆けつける。(写真・北沢耕一)
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2008年10月01日

017【JFL】「国体成年男子最終日結果」(第63回国民体育大会 サッカー競技(成年男子)第4日目/10月1日/中津総合運動場サッカー場)

 「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技、成年男子4日目は10月1日、大分県中津市で決勝戦と3位決定戦を行った。


4日目の試合結果は下記の通り。

【Match.15/3位決定戦/岐阜県選抜 vs. 静岡県選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岐阜県選抜 2-3 静岡県選抜
【Match.16/決勝戦/岡山県選抜 vs. 京都府選抜/中津総合運動場サッカー場】
 岡山県選抜 0-1 京都府選抜

 この結果、京都府選抜が佐川印刷SC単独チームとなってから2年ぶり3回目の優勝に輝いた。なお、過去2回の優勝はともに両チーム優勝であり、今回が初の単独優勝となる。
 三菱水島FCを主力とした岡山県選抜は初の準優勝を果した。
 また、3位決定戦で勝利した静岡県選抜が3位となった。


 「チャレンジ!おおいた国体」のサッカー競技(成年男子)は決勝戦をもって終了。
 次回の国民体育大会サッカー競技(成年男子)は2009年に新潟県で行われる。この「トキめき新潟国体」のプレ大会、「第44回全国社会人サッカー選手権大会」は10月18日より新潟県にて行われる。

(文・北沢耕一)
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